第2話 無

 

窓から空を見る。


ただ毎日その繰り返し。


それで良かった。


陽が昇り、陽が落ちる。それを見るだけ。



食事はわずかに食べた。

トイレは行く。

シャワーも浴びる。


そして椅子に座り空を眺め、ベッドに横たわり空を眺める。



ここはとても静かで考える事をやめている今は心が穏やかだった。

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