安楽椅子

@rider50

第1話

 電話が鳴る。

「ミニキッチンのヒーターが、熱くならない。見にきて欲しい。壊れたのかも。」

本当に壊れているのなら、自分で修理はできないので、先方に型番を確認してもらい、メーカー手配になる。

 わざわざ見に行かなくてもいい。

しかし「ブレーカーが切れている。」というなら、話は違ってくる。

「切れているのは主幹の漏電ブレーカですか?それとも子ブレーカですか?」

子ブレーカだという。しかも、専用回路でないようで、他のコンセントに刺さっている機器も使えないとのこと。

内容をきくと、湯沸かしポットや電子レンジ生きていない。


使いすぎだ。


ポットや電子レンジを抜いて子ブレーカを入れて、ヒーターのスイッチを入れるように指示する。


それでブレーカがとばずにヒーターが熱くなれば、間違いない。


先方はすぐに確認してくるという。


違っていたら再度電話してくると。


また儲け損ねた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

安楽椅子 @rider50

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る