わけのわからないもの
そのヒトにとってわけのわからないものは
異端となるらしい
それは他人の言動であり
それは他人の姿かたちであり
それは他人の思想であり
それは他人の存在である
そのヒトにとってわけのわからない存在は
異端となるらしい
そのヒトにとってわけのわからないものとはそのヒト以外の全てであるらしい
そのヒトが肯定できる唯一の存在は
そのヒト自身であるらしい
ヒトとヒトはわかりあえず
わけもわからず
わけがわからないから
皆異端であるらしい
そのヒトの周りでは
大勢の異端者が
ひしめき合っているらしい
それを世界という
らしい
世界のわけがわからない
他人のわけがわからない
そのヒトにとっては
そのヒト以外の全てが異端で
それはごく
普通のことらしい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。