そして序章の幕が開けた
加奈子
第1話 序章、そして事件へ
ある日の夜。道子は自分の車(マーチ)で小樽まで遠出をしようと1人で出かけた。それが、その女性の車が途中で、エンストを起こしてしまい、道子は困っていた。そんな中に一台の車が通ってその女性が看板みたいなのを出していたのを見たそのクルマが止まってくれた。「どうしたんですか?そんな道の真ん中で?というかこんな道の端っこで?」「すみません。車で走っていたのですが急にエンストしてしまい困ってしまって近くの民宿まで私を乗せていってはくれませんか??」と道子は言った。「いいんだけど?俺今現場からの帰りで…。汗臭いけどいいのかい?俺で?」「やっと車が通ったのが貴方の車だったからそれで。途中でお礼にコンビニで私の食べ物買うのでそのついででは悪いけれど貴方のも」「それなら俺も買うからついでに一本だけコーヒーと何か買ってくれるなら?今レッカーに電話したら?」とその男性は言った。「それが、スマホの充電が無くなってしまって…」と道子は言った。「じゃあ俺の携帯使いますか??確か電話帳に入っていたはずだから」「ありがとうございます。宜しくお願い致します。」と言ってその男性は電話したところによるとあと二時間くらいで来ると言っていたので、その車で女性はその男性の車で待たせてもらうことにした。その間話をしていた二人で。音楽を聴きながら。自己紹介を兼ねて。それから二時間後にレッカー車が来て、「その後の事はどうしますか?修理すると高くなりますが・・・?一度レッカーして状態を見ないとわからないし、後、もしかしタラ修理代かかるかもしれませんがどうなさいますか?」と担当の方が道子に問いかけた。一週間くらい小樽に居ますのでホテルのほうに電話おお願いいたします。「ではホテルの電話番号と、あなたの電話番号を教えてください。」「わかりました」と言って道子は担当の方に教えて、車を持って行ってもらった。その後、道子と良太は、コンビニへ向かった。ずっと良太は道子のことをまじまじと横目で見ながら車の運転をしていた。道子は「?」だったが?「いや・・・その・・・いっていいものなのかわからないから後で言いますね」と良太は道子に言って、ようやく小樽のコンビニにつくと、「あのですね?あなた服のサイズは?」と道子に聞いてきた。「私ですか?サイズはMですが?」と言うと、道子にTシャツを渡してきて、「これに着替えてください!胸元が濡れているから!」「すいません!気が付かなくって雨の中居たからそれで。着替えてきますからこれ払っておいてくれませんか?お金渡しますから!」といって、道子は顔を赤らめてトイレに行き、良太は、支払いに行って、トイレの前で待っていた。30分くらいしてトイレから出てきた道子は、良太に「ありがとう。ご気遣いを。私おっちょこちょいで…」と笑ってごまかしていた。「ではいきますか?これ。」と言ってお金とコンビニ袋を渡した。「ハイ。ありがとう」と言ってそのまま車で出て行った。「あそこに何時間くらいいたんですか?」「3,4時間くらいは?たぶんだけど?途中で携帯のバッテリーキレてしまって」「そうだったんだ。あそこは人通りがあまりないからな~」「そんな時にあなたの車が通ったから。でも貴方が神様に見えて…」「俺が?そんな」「本当にそう思ったから。」「でもなぜ小樽に来たの?」「ある人が亡くなってそれで独りで海を見にドライブに・・・そしたらこんなことに。ついでにエンストついてないでしょ?まるで止められてるみたいで・・独りで出るなって「でも死ぬ気じゃなかったんでしょ?」「はい。その人は婚約までしていた人で。自分のことより人のことだったから」「そうだったんだね?病気?それとも?」「事故だったから車の。」「そっか。」「もしどこかで会えたら?君に。もう一度俺とドライブしてもらえないかい?」「すいません俺もある人と別れれたばかりで。でもこんな素敵な人に会えるなんて思わなかったから。つい。」「そうだったんですね?でもこの心の痛みが治るまで待ってもらえませんか?」「俺も少しなら待てるけど?そんなには?待てないし…」「それはわかってますから。」と道子は答えた。派内をしてたら道子の泊っているホテルに着いた。「中に入っていきませんか?」と道子は誘ったけど?「女性一人の部屋はちょっと」と断ったので、「さっきあなたのも買ったので、これ持って行ってください。差し上げますほんのお礼なので受け取ってください。お願いだから。」「わかりました。じゃあもらいますね?ありがとう。おやすみなさい。」と言って帰っていった。彼が持って行ったのは、缶コーヒーとカツサンドと、カレーパンだった。本当のところを言うと、そばにいてほしかったのだ。辛すぎて死にたかったから本当は。あの人のところに行ってしまいたかったから。でも仕方ないと道子は思った。あの人がまさか死ぬなんて思いもしなかったから。
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