神様の桃幻郷

くまだんご

第1話 始まり

……。

朝日が障子の隙間から射し込む…

彼女は眩しさで目を開けた

「…。んーーッ!!朝だぁ…」

{桃井 桜。桃色髪で青い瞳の少女}

布団から起き上がって洗面台へ向かった。

鏡には眠たそうで髪がボサボサの桜が映っていた。

「…。髪やば…」

桜はそう言うと水道を捻って水を出した。

バシャッ!バシャンッ!と激しく水を顔に浴びせる。

冷たい水で頭が覚めてきた。

その少し覚めた頭で歯ブラシを取る。


カシャカシャと音を立て、歯を磨く。

口を濯ぎ部屋に戻り着替えた。布団を畳み台所へ、朝食の準備を始める。

「今日はー…っと。なべ…なべ…」

桜は淡々と料理を始めた…今日の朝食はどうやら、焼き魚と味噌汁のようだ…


「ふふ…良い感じ。さて…」

桜は調理を終え、ある部屋へ向かった。

ガラッ!と激しく襖を開ける。

「…ソルフィー!朝だよー」

っと大きく声を上げた

「すー…すー…。」

しかし、反応はない…


{ソルフィ。桜と同居している少女…今日も今日とて朝が遅い}

ソルフィは少し反応したが布団に潜ってしまった。…桜は部屋のカーテンを開けてさらに声を上げた。


「すーーーぅっ…。ソルフィーッ!!起きてー!」

「おごッ!」

ソルフィは驚いて目を開けた。

「ん~…なーに……?」

「ほーら、朝ごはん出来たから起きてー!」

桜は布団を剥いでソルフィの足をブンブン振り始めた。

「んーっ!やめてやめて~!足つっちゃう!足つっちゃう!」

それはやけに激しく、ソルフィは悲鳴を上げて大慌てで起き上がった。

「はい!じゃあ、顔洗って歯磨いて!着替える!」

「わ、わかった…」

「それじゃ、私は準備しているから。」

台所へ戻って行った。

ソルフィ「……よいしょっと…」


二人共準備を終え居間で朝食を食べ始める。

「ん…。桜…今日も髪セットしてないでしょ…」

「あ…わふれてた。」

「もう…後でやってあげるから忘れないでね?」

「はい…」

えへへ…と言わんばかりにとろんとした顔をした。

ソルフィにはそれが刺さる刺さる。

「……(チワワみたいでかわいいっ……!!)」

とまぁ…この様にいつも通りの何気ない会話をして朝食を終えた。


朝食を終え、二人は出かける準備をしていた。

「ソルフィー。今日は時間あるし、大王の所で調べ物してくるね」

桜はそう言ってピンクの上着を着た。

「はーい私もガメと会ってくるわー…。…?って髪!」

桜「あ…」

その後、ソルフィに髪をといでもらって結んでもらいました。

―――――――――――――

「も~忘れないでよ…」

「あはは…しっぱいしっぱい。」

               続く

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