第5話 双子の初クエスト
やがて薬草採取を終えた俺たちは帰路に着いていた。
「思ったよりも多く取れたね」
「そうだな。虎もどきも売るし少しは足しになればいいが…」
「まぁなるようになるでしょ」
「だといいが…」
「それよりも明日はどうする?」
「明日は武器屋に行ってみたいかな」
「武器屋?」
「うん。見たことない武器とかあるかもじゃん!」
「それなら俺に言ってくれればいつでも創ってやるのに…」
「そうじゃないんだよお兄…」
「どう違うんだ?」
「ロマンがないんだよお兄は」
「まぁ俺は現実主義者だからな」
「そんなんだからいつまでたってもモテないんだよお兄…」
「関係ないだろ。それ」
急に妹が俺がモテないとか言い出してきた。どうしてそうなるんだ…もてたことないのは事実だが…
「まぁとにかく私は武器屋に行きたいんだよ」
「まぁいいが変なもんは買うなよ」
「わかってるよお兄。お兄は心配性だなぁ」
「うるさい」
「お兄のツンデレ~っとそろそろギルドに着くね」
「誰がツンデレだ。それより薬草と虎もどきは持ってきてるか?」
持ってきているだろうが一応確認しておく
「ちゃんと時空間収納に入ってるよ~」
「ならいいがそろそろ出しとけよバレたら面倒臭い」
「了解~」
俺が出しとけと言った理由だが時空間収納は俺とアイリーンだけが使えるスキルでとても珍しいのだ。なので他人に見られれば面倒臭いことになるのは分かりきっている
「着いたぞ」
「とうちゃーく」
そうして冒険者ギルドに着いた俺たちは扉を開ける
「おねーさんただいま!!」
「お帰りなさいませ!薬草採取は無事にできましたか?」
「出来たのにはできたが…途中でモンスターに襲われてしまってな…」
「なっ!?大丈夫でしたか!?」
「あぁ無事には無事だったんだが…」
「無事でしたか…良かったです…そして何かありましたか?」
「いや、討伐したモンスターが売れるのか気になってな…」
「討伐できたんですか!?」
「あぁ…俺じゃなくてアイリーンが倒したが何かまずかったですかね?虎みたいなモンスターでしたけど…」
後ろでアイリーンが元気そうに手をVの形にしている。今にも「ぶいっ!」とか言い出しそうだ
「虎!?もしかしてこのモンスターですか!?」
「あぁ…そいつだが…。アイリーン持ってきてくれ」
そう言ってアイリーンに声をかけた
「はーいお兄こいつだよね?」
そう言ってアイリーンは扉の外から虎もどきを引っ張ってくる
「なっ!?本物のキラータイガー!?このモンスターの生息域はアンジャの森の中層のはず…もしかしておふたりアンジャの森に行ったんですか?」
「南門を出てすぐの森だがあそこはアンジャの森と言うのか…」
「やっぱりアンジャの森…アーサーさんアイリーンさんすこしお話がありますので奥の応接室までお越しください。」
「了解した」
「わかったよ~おねーさん」
そう言って俺たち2人は奥の部屋へと案内されるのだった
現代の知識と武力を極めた2人。異世界に双子として転生したので異世界でも知識と武力を極めようと思います! 葵だったもの @Aoi320
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。現代の知識と武力を極めた2人。異世界に双子として転生したので異世界でも知識と武力を極めようと思います!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます