読了しました。
力作、いや傑作ですね。面白かったです。
(なぜ、評価が低いのかわからない)
私は、宗教は人類の宿痾、業病と考えます。
人類は、自ら考え(哲学)叡智に向かうべきと思います。
宗教とは何なのかと、書物を読み漁っていた時期もありました。
懐かしいものが、ぞろぞろと出てきて旧知に出会った気分です。
いいものを、ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます。初めてそのようなコメントを頂きました。感無量です。この作品は僕は自作の中では2番目に好きなのですがね……何分未熟な点が多いので、あとかなり尖ってる自覚はあるのでその点に目を瞑ってくれる人じゃないと読んでくれませんね……。まぁなにはともあれ森 三治郎さま。最後までお読みくださりありがとうございます。あなたに読んでいただけただけでも、この作品を投稿した価値はありました。<(_ _)>
宗教が何か……難しいですよね。僕は仏教・儒教が一番真理に近いと考えています。神がうんたら、宇宙の真理がどうたらとかはどうでもよくて、正しい生き方指南、これがすべてだというのが僕の現在の宗教私観でしょうか。神が正しいからそれに従って――この視点が宗教の全てを狂わせてる根本だとも思いますね。宗教の中に神などいなくていい。正しい生き方と神の祀り方はまた別問題だと思っています。これをごっちゃにしたらいけない。
◯十九話
・入った……。
・処女フェチは処女膜が大事なので手を出さない……いや合ってる気がするけど違うだろ!ww
・「ブーミヒ」なんて名前だったっけ。「ブームフ」じゃなかった?
・「ただ日々の糧にありつく為だけにただ機械的に使命をこなすだけの」「ただ」が重複
・「ビシュヌ」誰!?
・「ナラク・ヤマ」も「ナラカ」だった気がする。
・う、うーん。結局僕はこいつらに魅力も何も感じてないな。「何を聞かされてるの?」感がぬぐえない。仏教の人たちがこんなに出張ってくるって思ってなかったからなあ。
◯二十話
・残り話数見るに、これが最終決戦なのかな。そっかあなんかうーん……残念だな。
・地獄って鉄を過大評価しすぎじゃないか? 鉄に頼りすぎてないか?
・鉄蝶所だけ他に比べてしょぼくね(笑) まあ地獄を考える人も終盤にはネタ切れだったのかなあ。
・というか中々混とんとした宗教観だな。悪魔が仏教の地獄に落ちるとはね。
・結局ミーシャのために戦うのかあ。
・「〟地獄に落ちろ〝を意味する〟ジェスチャー〝だ」正しくは〝〟の順番のはず?
・「I Love You…」Oh……
・ああ、それ多分狂次郎戦で使ってたやつ?
・まあ分かってましたよ。流石に最終戦にセィラは参加します。でも、仏は焔山単独で退けて、その後のシャウラ戦で共闘になるのかなと思ってた。
・「セィラにとってとってもとても馴染み深い」なんか繋げたらおもろいやろなあの精神で似た言葉が繋げられとる。
・いやあセィラのご家庭がちょっと……。でもいい過去描写ですよね。非常に短めの描写で、悲惨な背景だなあと読者に理解させることができています。
◯二十一話
・あれで死んでたんだね焔山
・「( > < )」まさかまだ文章で遊ぶアイデアがあったとは。感服だぜ。
・そんなところに……
◯二十二話
・誤字「あ、あああんなにもおいデーヴァ様」
・誤字「前の信仰は俺の言葉で揺らぐ程度の振興だったのか」
◯二十三話
・ああ、つまりやっぱり()は仏のセリフだったってことなのね。はえー。
・え、あ!? 違うな。え? 依り代がシャウラだったの? えっえ? デーヴァが仏を降ろしてたんじゃなかったの?
・あ、違う読み違えてた。「この依代と、彼は、地獄に落ちるだろう」か。読み飛ばしちゃってた。「この依代=〝彼〟」かと思ってた。
・予言がどうこういってたもんね。そういうことだったのね。
・仏の顔も三度までww
・はえーなるほどねえ。こういう展開になるのね。シャウラこんなあっけないならあんなに尺をかける必要あった?
・仏めっちゃ自己肯定上手いの草。
・「(そうおっしゃるのですね。――――様)」うう、色々解釈が出来そうなセリフを残していきやがったなコイツ。
・まあルシファーというかサタンしかありえないよね。
・ああ。しかも悪魔憑というくくりではないんだ。ははーそういや設定色々繋がるな。なるほどねえ。
・「神の愛なのだよ、魔王サタンよ。お前が本当に求めているものは。お前がそれを手に入ることを、祈っている――――」はああああああーーーーなるほどそうだったんだなあ。そういうオチになるんだなあ
◯二十四話
・サブタイがうるせえ(笑)
・ここにきて初めて一人称になったな。ここまで基本的に歯三人称で統一してたのにここで突然!? コイツのためだけに視点を変えるの!?
◯総まとめ
な、なんか読後感は良いな。どういうことだ。すっきり爽やかだ。焔山とセィラが結ばれてるからか。
途中明らかにダレてたし惰性で読んでた瞬間もあったんですけどね。最後まで読むといいもの読んだなあって感じがします。
ダレた原因は……物語がどこに着地するのか分からないから、かなあ。どこに着地するか分からないから、仏とのバトルが始まってもしばらくこれが最終戦だと分かりませんでした。
役割がよく分からないキャラが多くないですか? まあこれ五大悟天のこと言ってるんですけど。一シーン限定のゲストキャラかと思いきやずっと出て来たなあという印象。コイツらのパートずっと詰まらなかったですからね。時間かけた割には最後に描写されないし。それぞれのイメージがやっと確立されてきたって頃にはもう物語上にいなくなってました。
そういやベヒモス教のネームドの女とかなんだったんだろう。ベヒモス自体微妙な存在だったんだけど。最後のオチもなんだか釈然としない。焔山が一度ベヒモスを助ける(?)みたいな挙動の物語上における理由が分からないし。
もう少し焔山、セィラ、シャウラが写っている時間を長くした方がよかったのかなあとぼんやり思います。
シャウラがね……大きな動機の無い焔山の代わりに途中から主人公を張ってたのに、あの終わり方は正直期待外れでした。というか、ロンギヌスの物語上における役割が「セィラが聖女であることを確認する」というものだったなら、ロンギヌスの槍を使った戦闘シーンとか、事前に描く必要があったんですか? いやあのシーン自体はシャウラが透明マントを拾うのに必要だったと言われるかもしれないんですが、ああいうシーンがあったなら、「このロンギヌスを握ったシャウラと焔山がバトるんやろなあ……」と読者に期待させても仕方ないと思います。
振り返ってみると、物語に必須だったネームドって、①焔山②セィラ③ミーシャ④シャウラ⑤デーヴァ、くらいじゃあないですか? ギリギリ⑥ベヒモスが入るかなってくらいです。もう少し、ネームドキャラたちそれぞれが本筋に関わるようにしてほしかったかなあ、とぼんやりと思います。
これは僕個人の特性かもしれないんですが、シンプルに人の名前がめっちゃ覚えづらいです。神話関係の名前は覚えやすい代わりに、上記のオリジナルの名前はマジで覚えづらかった。というか今になってすら、シャウラの名前は一々確認しないと入力できません。なんでなんだろうね、理由は分かりません。
ギャグ描写が最後までチョコたっぷりなのは凄いです。天丼無限に笑えるし。凄い。ギャグセンが凄い。
神と悪魔、救世主、聖女……などといった者に対して、非常に真摯に取り組んでいたと思います。不意に出てくる哲学には、結構面白く感じるものもありました。
キリスト教的な悪魔の愛欲をラノベという舞台でこそできる手法で描いているので凄い。ラノベである意義がありました。
あとは内容の話ではなく細かい話です。
・「Aが、Bする」がくどい。そこ以外にも細かい読点が多い。読むペースを強制される感じがしてあまりいい印象が無い。ブレーキかかる漢字。適度に使う分には良いと思うけどいかんせん多すぎ。終盤は全くなくなってた印象なので、凄く読みやすくなってた。終盤の方が気持ちよく読める。
・設定を最初の一万字でほとんど書くのはどうなのかな……設定自体はもう少し小出しにして早めに展開できなかったんだろうか。
・一話冒頭が惜しい。周りがどういう状況なのか教えてほしかった。荒野かと思ったら崖とか出てきて画面の背景が浮かばない。から、セィラが必死に走ってるシーンも上手く映像化できない。
・慣れたら面白くなってくるけど、文体が独特なのはそうなので、やはり序盤がネックなのだと思う。
・キャッチコピー案について。今のキャッチコピーは相当に惹かれません。カクヨムで読まれたいなら変えることを推奨します。「光と闇、二つの運命が交錯する時、世界は新たな救済を見出す」とか「天使と悪魔の狭間で、真実の愛が世界を変える」とか「愛によって救われるのは、世界だけではない。最も暗い心もまた」とか、ともかく内容が分かるものにした方が良いです。タイトルも変えたいけど、多分コピーよりはこだわりがある部分だろうと思うので、あまり直接な口出しはしませんね。少なくとも今の「デビル」「楽園」「追放者」はなんの具体性もない言葉で、全く読者が内容を想像できないです。
という感じで以上になります。総じて非常に面白い作品でした。ずっと笑いながら読ませてもらいましたしね。流石にカクヨム環境における上澄みの作品だったと思います。ぜひ執筆頑張ってください。応援しています。