Hello World

燈と皆

第1話 黒を編む


 

 「考える頭があるなら、

 無理ではない。」

 携帯の向こうの女に、俺はそう伝える。

 

 Soft Clashの原稿、

 灰皿、コーヒー。

 

 全てが鬱陶しい。


 

 「常識。


 そんなもの知らない。」

 



 鏡に映る自分。

 揺れるカーテン。

 

 (笑えばいい。)

 

 「思わせればいい。

 そういう世界だ。」

 

 携帯、


 椅子、

 

 

 揺れるな、世界。

 

 挨拶もしてないだろ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る