妄想独り言少年物語
秋猫シュガー
第1話・中学を卒業しました。
時は201X年、俺はついに中学校を卒業した。
仲のいい友達とも少し嫌いなあいつとも別れ、新しい生活が始まる!
………とは言っても、元々コミュ症の俺には新しく友達を作るには数ヵ月かかるわけでして。
はい、入学一ヶ月目で、まだ話せる友達がいません。
話すとしても授業の事とかである。
中学の頃どうやって話せる奴作ってたっけ?
あれ、ほんの数週間前なのに思い出せない。
大半机の上で睡眠してたからかな。何もでて来ない。
そんな事を考えているだけで時間は進んでゆく。
教室の窓、その向こう側には奇妙な生き物がいた。
他の生徒達は見えてないかのように黒板の内容をノートに書き写していた。
その生き物は、どこかの動画で見たことのあるようなダンスを踊っていた。
「精霊ダンス」
そう命名付けた。
僕はそれを目で追っていた。
授業の終わりのチャイムが鳴った。
「あ、」
いつの間にか黒板はきれいにされていて、僕のノートは途中までしか書かれていなかった。
あの生き物も何処かへ行ってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます