ナナちゃんと銭湯

ナナちゃんは、お風呂が大好き。

「たまには、広い湯船で手足を伸ばしてやらんとのう」


いったい幾つだナナちゃん?


ナナちゃんの暮らす街には、スパも銭湯もないので、今日はお風呂セットを持って隣町まで遠征です。


街の境目の通りに着くと見慣れぬ立て看板。


『本日より隣町は、カタカナを母国語とするものとする。

〜隣町町長』


えーっ!

なにこれぇーっ!

ナナに喧嘩売ってる?

売ってるよねぇーっ!!


「じゃあ、遠慮なく銭湯モードで」


いやいやナナちゃん、戦闘違いだよ。

それに初詣で世界人類の平和を願ってたよね?


「ノーベル直伝のダイナマイトをお見舞いするわ」


どこから取り出したかダイナマイト、導線に着火、えいやと看板めがけて投げつけます。


ドドドッカーーン!!

たちまち上がる火柱、立て札は木っ端微塵。

地面には大きな穴がポッカリと空きました。


チョロチョロ、シュワシュワ、ザザザーッピューッ!


陥没した穴から、水が吹き上がりました。


「あらまあ、温かぁーい」

なんとなんとナナちゃん、温泉掘り当てちゃいました。


ババンババンバンバン

ナナちゃん、上機嫌で温泉に浸かります。


アビバノンノン。

ちゃんと歯磨けよぉ!

ではまた来週。

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