小説家になりたい

i & you

第1話

初めて書いた小説は、10歳の時のノートの落書き。

思ったより簡単なんだなって想いを抱え、天才小学生作家として褒められる未来を描きほくそ笑んだ。

なぁなぁ、とニヤニヤしながら友人に話しかけて、自慢の作品を見せる。

おぉー!と歓声が上がり、僕はまた少し嬉しくなった。

続き見せてよ、って言葉に浮ついて、

待ってろよ!と返した。

その後どうなったっけ───

お話の終わらせ方がわからなくて困った記憶はある。でもそのせいじゃない。

僕がその物語を閉じなかったのは───。


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小説家になりたい i & you @waka_052

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