後編への応援コメント
明治時代ならではの和洋折衷の雰囲気がとても素敵です。
古書の匂い漂う旧家の一室から、葡萄酒の香りに満ちた陶酔の世界へ引き込まれました。
西澤氏の、人ならざる者に魂を売らんばかりの狂気には、西洋文化への憧れと、郷土愛(あるいは地主の息子ゆえの使命感でしょうか)が結びついているようです。
彼の心の中では、夢は叶ったのかもしれませんね。
主人公の心境の変化に余韻が残ります。
作者からの返信
>蘭野 裕さん
ご丁寧なコメントありがとうございます。
和洋折衷の雰囲気が出せているとのお言葉、ありがたいです。
キャラクターの内面にもお目を向けていただけたようで、作者としても新しい見方に触れられた思いです。
後編への応援コメント
明治に編まれた怪奇小説集のなかの一篇を読むようでした。
なだらかな日本の山並みのもと、西洋の葡萄酒と、黒光りする太い梁のある日本家屋が融合し、降り積もるかび臭い埃の中で新しい妖魔が生まれてこちらに歩いてくるような気がしました。
角の器は異世界への憧れを誘いますよね。ファンタジー小説は幅が広くて、ものによっては好き嫌いが分かれますが、和製であることが匂い立つような幻想怪奇譚は大好物です。
何処かの地方の没落した家の跡地を掘り起こせば、葡萄酒と共に渡来してきた奇怪な魔物が今も潜んでいるのかもしれません。
作者からの返信
>朝吹さん
ご丁寧なコメントありがとうございます。
お題「ワイン」から、いっそ近代初期のワイン黎明期まで話を飛ばしてしまおうと思って明治時代を舞台に選びましたが、日本と西洋が融合しているとのご感想をいただき、嬉しい限りです。
おっしゃる通り、謎めいた残滓はまだどこかに潜んでいるのかも知れませんね……。
後編への応援コメント
怪しくも美しい和洋折衷の雰囲気が、とっても好きでした!
ヤンクルトーン、悪魔のようなものだったのでしょうか。長次郎はそれを呼び出す方法を見つけてしまったのでしょうか……。
情熱が行き過ぎて身の破滅を呼ぶ、ファウスト博士の怪奇譚を見るような気分に浸らせていただきました(*´ω`)
作者からの返信
>鐘古こよみさん
コメントありがとうございます。ファウスト博士の物語と引き比べていただけるとは身に余る光栄です。
和と洋の雰囲気を気に入っていただけた方が多いようで、まだまだ精進しなければな、と思っております。