第24話 決意の時
私は目の前でママの命を奪われ絶叫する。
「あっ……あぁ……ぁああああーー!」
私の自我が崩壊して立つ事も出来ずに、膝から崩れ落ち泣き叫んだの……そんな私を正気に戻す為にセイレーンは私を抱きしめ、私の口を閉じて口づけをして念話で私に掛けてきたの。
「セレスティア、辛いでしょうね……でも気持ちを鎮めるのよ。お母様の悲願の為に戦うの……私の愛するセレスティアなら負けないわ。」
「私は……ママの悲願を……復讐を果たす。セイレーンありがとう、大好き愛してる」
セイレーンの言葉で私は自我の崩壊を鎮める事が出来た。ママを守る事は出来なかったけど、私にはあと1人大切な人が居る。
セイレーンだけは何があっても守る。例え私が人で無くなったとしても……覚悟を決めて両眼に魔力を注いで半神格化すると、ファティマが嬉しそうに口を開いた。
「うふふ♪その姿でデマイズを倒したのね。さぁ、私を楽しませて頂戴♪」
「……セイレーン、倒すまで待っててね〚
「セレスティア、必ず勝って私の元へ帰ってくるのよ!」
無視された事でファティマは激怒し、衝撃波を放ってきたんだけど〚
2人の魔将は直ぐに体勢を整える。
「今のは効いた。デマイズが殺られる訳だね」
カラミティは頬を擦りながら一人で納得しながらファティマへ話し掛けると、腹部押さえて苦悶の表情で叫んだ。
「ありえない!こんな事はありえない!カラミティ、同時に仕掛けるわよ!」
「うん、同時に行こう」
2人は左右に分かれて、左からカラミティが右からファティマが同時に仕掛けてきたけど、私は
『私は左手でカラミティを相手にするから、
『畏まりました』
同時攻撃も2つの思考回路を持つ私には効かない。2人の魔将も全力の攻撃が全く届かない事に驚きながらも攻撃を続けるが、私は回し蹴りで2人を蹴り飛ばした。
左右の壁へ其々が激突した2人はなんとか立ちあがり、息を切らせながらも私を睨みつけ口を開いて魔弾を放ってきた。
そんな攻撃も、聖なる左手で魔弾を無効化に、右は
『ズボッ!』
エスティグマが突然現れて、背後から私の胸を手刀で貫いた。手刀を引き抜かれると鮮血が飛び散る……
「あぐぅ……」
胸元を押え両膝を着くと私の姿を見たセイレーンは叫ぶ。
「セレスティア……嫌ぁあああ!」
エスティグマは手についた血をペロリと舐めた後に、大声で笑いながら叫んだ。
「はあっはっは〜、聖女よ隙が出来るのを待っていてぞ!勝負は我らの勝ちだな!」
このままでは勝てないと思い、私はある決意をする。
そして、セイレーンの顔を見て笑顔で語り掛けたの……人として最後の言葉を……
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