閑話 死の恐怖
『ガクガク…ブルブル』
レオーネ王国王太子デイビッドは寝室で恐れ震えている。セレスティアに【命のカウントダウン】を刻まれた事で、日々減っていく数字にただ怯えるしかないのだ。
『天子はただの飾りだと思っていたのに、魔眼だと?アイツは悪魔の子だったのか…術者を殺しても無駄と言っていた。だが嘘かも知れないが本当だとしてもアイツが生きてるのは許せない。必ず殺してやる!』
必死に自問自答して答えが出た。そう必ず天子を殺すと言う答えが、カウントダウンが止まれば良し。止まらなくても殺して道連れにする。
「【闇】と【刻】を呼べ!シルヴァニアの天子が生きてる事が判った。あれは悪魔だ!必ず殺すのだ!」
デイビッドの腕に刻まれた刻印は300。
日々減っていく数字と死の恐怖に怯えながらも、
余りにも無策な行動を王に咎められるも、王太子の暴走は止まらなかった。
結果的にセレスティアが目指す王国崩傾の手助けになるのだった…
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次回の更新より第四章 レオーネ王国崩傾編を開始します。
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