第67話 気配感知を習得
休憩を挟んでダンジョン攻略を再開する。
変わらずセレン様の【気配感知】の訓練をしながら進むので、ペースはゆっくりなの。【気配感知】と魔物討伐の訓練を同時に出来てるから、セレン様には有意義な時間だよね♪
「左通路からゴブリン4体!」
「正面から
「正面からゴブリン6体!」
なかなか感じ取れずに、私がギリギリの距離で現れる魔物を倒していった。
そして、その時はやって来たの♪
「あっ、左通路から何か近付いてる?」
「正解♪その感覚を忘れないでね!ゴブリン3体が来るよ。」
ガイさんがゴブリンを始末して戦闘終了。
私はセレン様へと近付いて抱きつくと、セレン様も応える様に手を回して抱き合う形になったの。
「セレ、やったわ♪」
「うん、その調子で頑張れば精度が上がるからね♪」
1度感覚を掴めばコッチのもので、場数さえ踏んでいけば感知の精度は上がるからね。このままダンジョンを進んで経験を積んでもらう事にしたの。
感知の感覚を掴んでからは、少しずつ進むペースが早くなってきたの。当然、魔物と遭遇するペースも早くなって討伐数がドンドン増えていくと、セレン様のレベルも魔法レベルも上がっていった。
夕刻近くになり、
私は結界を張って魔物を近付けなくして、みんなでテントや簡易コンロを設置して野営の準備を整える。
「皆さんのお陰で【気配感知】を覚える事が出来ました。ありがとうございます。」
「セイの努力の成果だよ。嬢ちゃんなんて驚異的な努力をしてたからねぇ(笑)」
「えっ…そんなに努力してたっけ?」
「あんた……毎日魔力枯渇になるまで魔力を消費するなんて出来ないよぉ?」
「だって、あれで毎日魔力が1上がるんだよ?1年で288も増えるんだもん〜」
「えっと……、セレって魔力いくつあるの?」
「2500超えたくらいかな?」
「嬢ちゃん……あたいの倍以上だよ。人類最高の魔力量なのは間違いないねぇ(汗)」
「セレって天才だと思ってたけど、凄い努力家だったのね(汗)」
この後も私のびっくり人間話で盛り上がったの。見張りはブラッドさんとガイさんが交代でしてくれたので、私達はテント内のベッドでぐっすりと寝たの。
※テントはセレスティアの空間魔法を付与してるので、パーティーメンバーが十分に寝れるスペースがあります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます