第21話 緊急会議②
私の7歳の誕生日は、ご近所さん達も交えての夕食となり、とても楽しい時間を過ごしたんだよ。
みんなから色々とプレゼントを貰ったり、ママはサプライズでバースデーケーキを用意してくれてたの♪前世を含めても最高に楽しい誕生日だったの。
そんな楽しい時間も終わって、私は明日に備えて眠りについた……
その日の夜遅く、セレスティアの魔法の師となったミスティークを招いて緊急の会議が開かれた。
「ミスティーク、あなたがセレスティアの魔法の師となってくれた事に感謝します」
カルメンがミスティーク礼を言う。
「影長から使者が来た時は、生きているなんて信じられなかったねぇ。この目で確認する為にポロ町へ来たけど、カルメンが生きていて本当に嬉しいよぉ。しかも可愛い娘までいるなんてねぇ(笑)」
「ミスティーク、セレスティア様の魔法の資質はどうなんだ?」
影長が、単刀直入にセレスティアの魔法の資質に付いて尋ねると、微笑みながら応える。
「あの嬢ちゃんは全てが桁違いだねぇ。現時点でも世界トップ10に入る魔力量だねぇ。生まれつきなのかい?」
「セレスティアはとても努力家な娘なのよ。5歳から毎日欠かさず魔力枯渇させて、魔力量を増やし続けてるのよ」
「なんだてぇ!魔力枯渇ってあの苦行を毎日なのかい?あれだけの苦しみを味わっても1日に1しか魔力は上がらないのに、努力家にして折れない心を持ってるんだねぇ」
カルメンの言葉を聞いて、ミスティークが感心していると、全員が驚く事をカルメンは告げる。
「それと、セレスティアは今日の〘毎日ガチャ〙で〘並列思考〙を引き当てたのよ」
「「「!?」」」
「驚くわよね。あの伝説に記された大賢者様が所持されていたスキルなのですからね」
「お嬢様、セレスティア様に出自を説明する時が来たと思われますが?」
「ちょっと、嬢ちゃんの出自ってなんだい?」
その後、ミスティークにカルメンが穢れなき受胎をして、天子セレスティアを産んだという事、天子を求めたレオーネ王国にシルヴァニアが滅ぼされた事、影の働きにより母娘は逃避生活を送っている事等をせつめいした。
「その理由でシルヴァニアは滅ぼされたのかい……あたいに話して良かったのかい?」
「母の代から聖帝魔導師長を務めていた貴女を、私は信頼します」
「マルガリータ様……あの時、あたいはお守り出来なかった……あの嬢ちゃん、いやセレスティア様は絶対に守らなきゃいけないねぇ」
「それで、出自はどうされますか?」
「まだ、幼すぎます。10歳になった時に説明する事としましょう」
「かしこまりました」
こうして緊急会議は終了した
3年後、セレンは出自を知る事となり、人生の岐路を迎えるのはまだ先の事となるのであった。
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