第3話 大家の BBAと警察官が、愛しあう!強い新卒世代を食らうほどの、新しい愛が生まれる!信じる、信じないは…どうでもいいや。

 異世界は、だから、いやらしいんだよ。 

 「女の子に、あんなエッチなアイテムもらって、どうしろっていうんだ。しかも、もう使ったあとって、どういうこと?」

 謎の鉢植えから、木の幹状の棒が、ドキドキにょきにょきと、顔を出しはじめていた。

 「早いよ、早いよ!」

 彼は、完全に、取り乱していた。

 アパートの部屋の中は、びっくり劇場。

 ファンタジーな異世界ものに詳しかった友だちに聞いていたとおりに、なってきた。

 幹となった芽が、葉を、つけはじめた。葉は、ダンスを踊るかのように、部屋の中に広がっていった。

 「やだあ…!もう、こんなになってる!」

 エッチな言葉。

 彼は、もう、異世界レベルの病に、かかってきたのか?

 「お、俺!ど、どうしたら、良いんすか?正解は、何?」

 もはや、涙目。

 「おい、植物!正解を、くれよ!」

 「何か、言ったか?」

 踊る葉は、素っ気ない。

 「助けてくれよ!」

 「ほう」

 「何だよ?」

 「さすがは、新卒」

 「何?」

 「お前たち新卒は、もっと、痛みを知ったほうが良いぞ…悲しいねえ」

 「はあ?」

 「植物から見ても、悲しいねえ」

 「弱者を殺して、何が悪い!」

 「良し。良く、言った」

 秒で、ぱくっと。

 大きくなりすぎた植物は、彼を、軽々、丸ごと飲み込んでいた。

 が…。

 「うわ、まずいっ!」

 彼を吐き出す、植物。

 「何だよ、これ?努力のできない過保護世代って、こんなにも、味がないのか」

 頭も心も、つまっていなかったんだろう。

 「冗談じゃないぞ?こんなところからは、おさらばしてやる!」

 植物は、彼のいたアパートの部屋の窓から外へと、はい出ていった。

 その様子を、とある小学生っぽい女の子が、こっそりと、見つめていた。その子の正体は、わからない。

 彼の部屋の中からは、植物の種や「使用済みのコンドーム」が発見された。

 「おや…。何だろうね、これ?種のほうは、わかるが…」

 翌日、警察に通報した大家の BBAは、疑問だらけ。

 「それ」が何かわかったのは、警察が乱入してきてから。

 「それは、こう使うんですよ! BBAさん!」

 「おや。警察パワー、じゃな?」

 「ほら、BBAさん!」

 「はい?」

 「そこに、布団を広げなさい!警察の命令ですよ!」

 「はいい?」

 「ほら、ほら!」

 一緒の布団に入り込んだ、大家の BBAと警察官。

  2人の愛に、日本中が泣いた。

 予想外だったのは、部屋から出ていった異世界植物の種も、布団の中に入ってしまったということだ…。

 大家の BBAと警察官との間には、新しい愛が、産まれたという。

 大きく、大きく!

 いつか、また、新卒を食らうようになるだろう。

 「おお…!もう、こんなになってる!」

 「ああああ!」

 信じる信じないは、あなた次第です!

 何だよ、この話は。





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(ちょこっと短い話)…ウソでしょ?「使用済みのアレ」が、アレに転生するとは! 冒険者たちのぽかぽか酒場 @6935

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