南宮愛奈(なんぐう あいな)の日記 その13
●三月二十三日
救急車のサイレンの音がすると、あの女性が私の部屋に来たんですの。
来た理由をきくと、傘を返しに来たという事でしたの。
お礼を言うと、女性は帰ろうとしたので呼び止めたんですの。
一緒に救急車に乗りませんか?と。
すると、女性は苦笑いをして、一人で乗って、と言ったんですの。
私は仕方なく救急車で眠ったんですの。
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