人、我ら人、かくあるべし

鎖月リーザ

学業、若き人の営みなり

とても日の強い日。

もう冬のはずなのに上着がいらないくらいに暖かい。


いつも通りやりたいことをするために学校へと足を進める。


 高校までの学校生活など、友人関係以外にいいところなど存在しないくらいに退屈なものであるが、進学、しかも専門学校ともなると思っているよりも毎日が充実しているように感じる。


幼少期からの夢、目標、願望……言い方は様々だが、とにかくゲームの世界に飛び込みたかったことは疑いようのない事実。

こうして学校行事の中だけだとしてもゲームを作っていると実感すると、何とも言えない実感、満足感が胸に沁みる。


やりたいことをしているというのはここまでの充実感を得られるものなのだと実感した。次に控えている就職に関しても同じことだ。

今できていることをそのまま仕事に出来れば達成感や満足感に満たされて生活することができるだろう。

だがもし、興味のない仕事の会社に就職することになれば毎日の楽しみが帰った後のゲームしかなくなってしまう。

それだけは避けなくては……つまらない社会人生活を送るつもりはないのだ。


こちらに住んでから何度も心の中で繰り返し続けてきた言葉。十数年経過してなお一切色あせることのない創作への意欲。

こうして書いているエッセイすらもあふれた創作意欲の一端だ。


何かを作りたい、誰かに見てほしいという感情は人によって目標点が違う。

【認められたい】【脚光を浴びたい】【自分を知ってほしい】【誰かを出し抜きたい】etc.

その中でも私は【名前を残したい】という欲望にとらわれている。

スポーツなどに関してもそうだが、一度記録を残してしまえば一生名前は残る。

某有名な野球選手なんかもそうだろう。彼も人類史の中に名を遺すであろう人物だ。


そうだ。私はそうなりたい。できれば悪名でないほうが嬉しいが。


この人はこんなものを作ったんだ。すごいものを作った人なんだ。など、何でもいい。

ただ自分の存在を、意義をこの創作にあふれた日本という国に残してみたいのだ。


そんな気持ちを携えて、私は今日も教室の扉を開く

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