第2話 いつものやりとり

 あれは、いつの日だったろうか。


浅井係長あさいかかりちょう


 顧客こきゃく調査結果ちょうさけっか

 まとめておきました。


 よろしくおねがいします」


 平川ひらかわ


 おれとは同期どうきだ。


 着実ちゃくじつ実績じっせきんでいったおれとはちがい、不器用ぶきようなところもあり、かいでうまくまわれない平川ひらかわは、どんどんまわりとのをつけられていった。


 おかげで37にもなって、ヤツは独身どくしん


 おれは、可愛かわいよめさんと、むすめ跡継あとつぎの息子むすこれた。


 なんともまぁ、めぐまれた人生じんせいおくっているとおもう。


りないなぁ」


 同期どうきやすさで、おもわずタメぐちになる。


おれは300人分にんぶんあつめろ、とったんだ。


 なんだこのざまは。


 250にん


 50にんりないじゃないか」


もうわけありません!


 どうしても、その」


 おおかた、うまくいかなかったいいわけだろう。


「あとで資料室しりょうしつい。

 

 りない50人分にんぶん顧客情報こきゃくじょうほう

 さがしにこう」


 そのは、それでんだ、のだが。。。

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