06 作戦実行
「ダイヤモンドって、
教科書で見たことある気がしてたんだ」
「
「それ!」
それらはいずれも
ただ、理玖はそれよりも気になることがあった。
「それ、本当にダイヤモンドだったの……?」
「だからそう言ったじゃん」
しまった、と思った。
円のピアスをニセモノだなんて決めつけて、あんな言い方をするなんて。
「ニセモノなんて言って、ごめん」
「気にすんなよ。ほら、使ってくれ」
理玖が
耳からピアスを外し、理玖にさしだす。
「せっかくもらったものなのに、いいのか?」
「いい、いい。
そもそも俺がお前のこと巻き込んじゃったんだし」
円は円で、理玖をここに連れてきたことに責任を感じていたのだ。
理玖は
「できた! 〚
「なくなると困るから、量産しとこうぜ」
円は【複製】の
「実験だと、〔
「燃やすの!? あいつ、熱くて死んじゃうんじゃないか……!?」
円が心配して言うと、タングステンとネオンはそろって首を横に振った。
「
「そもそも
ネオンはグッと親指をたてた。
4人は作戦をたてた。
いよいよ、29番目の
「いっくぜ~っ!!」
「ヨッシャー!!」
「おいマドカ、落ちるなよ」
作戦は、こうだ。
⑴ ネオンが飛んで《
⑵ 円がタングステンに乗って近づき、【熱分解】の
⑶ 〚
理玖は離れたところで、作戦の動向を見守ることとなった。
まずはネオンが羽をはばたかせ、《
「〚
「オッケー! タングステン、
「おうっ」
タングステンは洞窟の壁をけって駆け上がり、円は大きく身体を傾けながら《
(うまくいけば、〚
理玖は考えながら、あれ? と思う。
(〚
ヤバイ、とすぐに気が付いた。
「円!! 作戦中止だ!!」
「え、なっ……!!」
「杖をあてるな!! 毒が発生するかもしれない!!」
「えぇっ!? ……って、うわぁ!!」
理玖の言葉に、円とタングステンは動きをとめた。
しかし同じタイミングで、《
《
タングステンから振り落とされる、と思ったが、ネオンが円の身体をキャッチした。
「あ……っぶねーーー……!!!」
「いったん洞窟を出るぞ!」
タングステンの言葉で、4人は《
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます