第15回 校正をしている人、必見! 修正か所を自動表示する方法

今回はかなりマニアックといいますか、限定的なテーマです。

校正作業をしないかたには、ちっとも役に立ちません☆

ただし、同業者には作業効率の上がる話かもしれませんので、お付き合いくださいませ。


原稿確認は、ライターや編集者ではよくある作業です。

掲載前に取材先の有識者に原稿を見てもらい、もし間違いがあったら修正してもらいます。

その修正を、私たちは校正紙に赤ペンで反映させます。


原稿は、多くの場合はメールで、希望があればFAXで送付します。


FAXの場合は、どこを修正しているのか一目瞭然です。

(時々、暗号を解読するような、難解な字もありますが……(苦笑))


メールの場合は、原稿をワードで送付します。

6割くらいのかたは、ワードの「校閲」タブの「変更履歴の記録」で修正してくださるので、こちらも修正か所がわかりやすいので助かります。

3割くらいのかたは、修正した文字に色を付けて、わかりやすくしてくれます。これもありがたい。


問題は、残り1割……


普通に上書きで修正して戻ってきます。

つまり、どこが修正されているのか、パッと見ではわかりません。


こういう場合。

「うわっ、当たっちゃった!」

……と、頭を抱えます。


仕方がないので、元々の原稿と修正原稿を並べて、両方を指で一文字一文字なぞりながら、違う字がないかチェックしていきます。


この作業が、地味に時間がかかります。

上書き修正される有識者さんには「もう依頼したくない」と思うほどです。


ところが!

ワードには、「元の文章」と「手が入った文章」の違いを比較して、表示してくれる機能があるのです。


――もっと早く知りたかった!!!!!


ライターになって約20年も経つのに、最近、偶然知りました。

例の、上書き有識者さんに当ってしまい、「どうにかならんかのう」とワードの校閲タブを眺めていたら、


「比較」

なんてものが端の方にあるじゃないですか。


試しにクリック。

画面表示に促されるがまま、「元原稿」と「修正原稿」を選んでみると……。

「変更履歴」機能の結果と同じように、修正か所が表示されたのです!


感っっっっっっっっ涙!!!!!


もう上書き有識者さんも怖くありません。

この便利機能、たくさんの人に広がりますように!

(多くの人には関係ないw)


具体的な操作方法はサイトで検索すると出てきますが、

いくつか読んだなかで、一番わかりやすかったサイトのURLを貼っておきます。

https://sakusaku-office.com/word/post-16471/


いやあ、便利便利!

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