第26話
そんなことがあった時期は
あたしたちも幼くて
それがどういう意味か理解してなかったのが
不幸中の幸い
っていうか
その頃友達2人いたけどね
やっぱりママって娘のことちゃんと見てない
ママの大勢の友達に囲まれる娘って理想に
あたしの小さな現実は弾き飛ばされて
眼中にも入らなかったんだ
ママはね結局あたしの事
可愛い可愛いお人形さんだと思ってる
落ちそうになったら
すぐ落ちないように固定するし
ホコリ付いてたら
すぐに払ってくれて
定期的に服を着せ替えて
でもね
あたしはひとりのにんげん
ママが手をかければかけるほど
あたしは縛り付けられて動けなくなって
こんな年で
友達の作り方さえわかんないの
でもね
全部ママのせいにしてるけど
ほんとはあたし
自分のせいだって全部わかってるんだけどね
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます