第14話

蛇森生静みたいにあたしは弾き語り女子でもない

ひとりぼっちざろっくな教室で

やり場のなくいたたまれない鬱屈に

孤独に 繊細に ナイーブに

耐え難き耐え続ける

まるで修行僧のように


唯一の世の中に抗う方法が

ママへの反発という

1番楽な方法に手を染めて

そんなの気軽に相談できる

友人も知人もいない


でもそんなあぐらかいてもがいて

そんな走り方じゃ

前に進むどころか

親ガチャ暗黒ホールな環境からは

抜け出せないんだ

っていうのもB面お得意の悟ってますって感じ


親から離れたい思春期真っ盛りなのに

童話『太陽と北風』みたいに

構われば構われるほどに


ウザイ

めんどい

ほっといて


だけどそれに気付かない

自発できないあたしVSママのバトル

他から見たら珍騒動でしかないよね


アユニ「買ったんでしょ?!そんなに都合よく新品の靴出てくるわけないじゃん!」


ママ「昔買ったのよ、サイズもぴったりしじゃない」


アユニ「やっぱり買ったんじゃん」


ママ「でもその靴汚れて汚くなってるよー」


アユニ「そこじゃない!なんで嘘つくの?!」


ママ「アユちゃんのためなのに…じゃあ返品してくればいいの?」


アユニ「そうじゃない!!そこじゃない!!」


唯一自発できる相手

ママへはいくらでも言葉が滝となる

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