LGBTQ＋

＋の『A』

　A: アセクシュアル（Asexual） - どの性にも恋愛感情や性的感情を抱かない人々を指します。

　ちなみにエイセクシャルとも言いますが、今回はアセクシャル統一です。

　さてさて……恋ってなんだ？ 愛ってなんだ？ 性欲ってなんだ？ 推しへと向ける感情は恋か？ 動物や芸術や自然を愛してないのか？ 家族愛や、郷土愛や、愛国心や、博愛主義者の愛は含まれるのか？

　いや、愛の在り方が違うから一緒にしちゃダメか……人間へ恋愛や肉欲を感じないだけで、冷たい人間って訳じゃあないから気を付けないと、これもまた酷い侮蔑（ぶべつ）になる。

　では、インターセックスは肉体的な差異により心と体の性の乖離（かいり）が起こり得るなら、アセクシャルは精神的な性の形とも考えられま、す？ いや、性なのか？

　うん。 かなり失礼なことを連ねてる感覚は在るよ。 だからこそ悩むのだろうし考えてしまうんだろうともさ、と、自分で「どこから目線だよ」って感じながら書いてる。

　それくらい棚に上げて考えないと分からなかったんだって言い訳かな。

　アセクシャルの対義語や類似語として並べられたり、説明するにあたって引き合いに出される概念が在るんだけど、ちょっと分かり難いので箇条書きにしてみた。

アセクシャル（Asexual） - どの性にも恋愛感情や性的感情を抱かない

アロマンティック（Aromantic） - 他者に対して恋愛感情を抱かない

ノンセクシュアル（Nonsexual） - 他者に対して性的欲求を抱かない

ヘテロセクシャル（Heterosexual） - 異性に対して性的な感情を抱く

ヘテロロマンティック（Heteroromantic） - 異性に対して恋愛的な感情を抱く

　さぁ、これを読んでる貴方はどれだろうね、と問うたところで意味が在るのか微妙なのよね。

　それは何故か。 その人の感性や文化によって左右される部分が多い概念だから。

　で、冒頭に戻る。 恋とは愛とは性欲とは何なんだ？

　辞書と引くと—―

『恋』は自分の気持ちが中心で、相手のことを理想化したり幻想的に見たりすることが多いです。

『愛』は相手の気持ちも考えて、相手のことを現実的に見たり受け入れたりすることが多いです。

『性欲』は自分の快楽が中心で、相手のことを物体化したり単純化したりすることが多いです。

　—―と、在る。 なら『寂しい』という感情は持ってないのかな？

　持ってないからアセクシャル？ 持ってるからアロマンティック？ だけど当事者達のブログやエッセイを読むと「寂しい」とも「孤独」とも書いてある。

　友愛や隣人愛では埋められない感情が在るけれども、生物として恋愛や肉欲に向かわないセクシャルが存在している。

　これが私が現時点で感じてる『アセクシャル』です。

　ただ勘違いして欲しくないのが『かわいそう』じゃあ、ない。

　寝ても覚めてもあの人の事ばかり考え気持ちを振り向かせたいと願い行動する恋。

　あの人は何を感じて笑ったり幸せを感じるんだろうと考え動く愛。

　愛しい人に触れたい感じたい一緒に気持ち良くなりたいと動くエロス。

　それが、実らない恋、響かない愛、吐き捨てるだけの性欲だったとしたら？

　まぁ、『だったとしたら』だけど、使った情熱も時間も金も自分自身の『夢』や『希望』や『伝えたい事』に使えるのは『かわいそう』なのかな？ とは私は考えちゃうのよね。

　でも、これが多様性じゃない？

　『かわいそう』と思うのも自由で多様性だ、けどー？

　飛び出した言葉が誰に届いて、どう傷付けるかを考えるのも悪くないんじゃあないかなぁ

　優しさってより自己保身も強いけどね。 やったらやり返される。 ヤでしょ？

　今回も長々とごめんね～……後ね、言いたいのが在って、言い訳や免罪符じゃあないぞ、っと。

　自分の弱さや甘えや欲望で食い物にするための言い訳や免罪符として使うなよ、っと。

　筋通さないで人様をバカにすんのは中一までにしとけよ、っと。