会いたいときに会える彼女
狗まんま
第1話
桜が咲き乱れだんだんと散るのを思うと虚しい気持ちになってしまう4月。
俺は高校2年生になった。
俺の通っている高校では2年生になった者のにはある重大なイベントが待ち構えている。天国か地獄か、卒業までの2年間を共にする人を決める行事。そうクラス替えだ。そんなワクワクとドキドキが入り混じる感情を交差させながら俺はクラス発表の結果が貼ってある紙を見た。そこには知った名前がいくつかあったものの基本的に友達が多いとは言えない俺には馴染みのない名前が多かった。そして階段を上り少し歩いたところでこれから新しく過ごすであろう自分のクラスを見つけて入った。
そこにはまだ4、5人程しかいなかった。
まだ7:30だもんな。そんなことを心で思いながら黒板に貼ってある各々の席が示された紙で自分の席を確認し席に着いた。
それから俺は特にやることもないと15分くらいスマホを眺めていた。
そうするとぞろぞろとクラスメイト達が登校してきた。
その中に俺の前の席に座った男がいた。
「おい
「おうそうだな。顔見知りがいてホッとしたよ」
申し遅れたが俺は
そして、俺に今話しかけているのが1年の時同じクラスであり、これから2年間一緒のクラスで学校生活を送るそこそこ仲の良い友達と言えるであろう
「いきなりだが光。俺春休み中に彼女できたんだ~」
「マジかよ正彦お前今までありがとうな」
「おい俺は別にお前と絶縁しに来たんじゃない!」
「冗談だ。素直におめでとうって言ってやる」
そんな上から目線で正彦の彼女できた報告を祝いつつ考える。
俺にも彼女できたらいいなぁと。なんて高校生らしい!
下心丸出しな考えを心の中の天使と悪魔がいいよ~。ダメ!絶対!と論争するようになったところで正彦が俺に言う。
「ありがとうな。お前は彼女とか作んねーの?そこそこ顔も性格もいいお前なら余裕で彼女ゲット!くらいできそうなもんだけどよ」
「ああ俺も欲しいとは思うがなんかこう相手に迷惑をかけるのが嫌っていうか
…」
「そんなこと気にすんなって!そこは絶対お互い様だからよ」
もちろんそんなこと分かってはいるが謙遜し、彼女を作らない言い訳を重ねている。
本当はその人の人生をめちゃくちゃにするんじゃないかという恐怖心に睨まれているだけという事は俺も気づいていた。
「お前も頑張って彼女作れよ!俺でも作れたんだから大丈夫。じゃあ俺はホームルームまでちょっと会ってくる」
ただうれしいだけかもしれないが俺のことも気遣ってくれる正彦は改めていいやつだと実感させられる。いいやつが俺の数少ない友達の1人でよかった。
正彦が楽しそうに教室を出るのをただぼうっと眺めていると、正彦と入れ替わりで1人の女の子が教室に入ってきた。
綺麗な黒髪、特徴的な髪飾りをつけたその人に俺は一目惚れした。
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初めまして。いぬまんまです。
まずはこの作品をここまで読んでいただきありがとうございます!
この度私事ながらカクヨムをはじめさせていただきました。
完全に執筆は初心者でございます!ですので誤字などが目立つ場合もあると思いま すがその時は訂正、書き方のアドバイスなどいただけると幸いです。
はじめからたくさんの方の評価を頂けるとは思っていません。
ですが書き続ければ自分に対して評価してくださる方も増えると今は思っています。ここまで書くのでさえかなり苦労しました。(笑)しかしとても楽しい時間でした!
続きが気になると思った方は是非フォローや感想をいただけると励みになります!
不定期の更新になるとは思いますがこれから作品作りに挑戦させていただきたいと思います。
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