夏が終わるから 2人用台本

第1話 夏が終わるから

女：夏が終わる

男：最近涼しくなってきたな

女：終わるのよ、夏が！

男：つってもまだまだあちぃよ？

女：終わってしまうの！夏が！

男：しつけーよ！わかったつの

女：全然わかってないわ！私は！まだ夏らしいことなんにもしてないのよ？なのに！夏が終わってしまうの！

男：って言われてもなぁ…

女：ねぇ、プール！プールに行こうよ！

男：…9月の2週目のプール？やってるとこはあるだろうけど…寒いぞきっと

女：ううう…

男：んじゃ、アイスでも食う？

女：はぁ？アイス？そんなもん年中無休で食べられるじゃない。コンビニのアイスコーナーの充実度舐めんなよ

男：舐めてねぇよ

女：アイスだけに？

男：さみぃよ

女：夏が終わるから？

男：お前のせいだよ

女：なによぉ～！夏らしいことしーたーい！！

男：アイスでいいだろ、アイスで。喋ってたら食いたくなってきたわ

女：そんな適当な！

男：今なら奢ってやんよ？

女：早速買いに行きましょう！

男：現金なやつ

0：コンビニにて。

女：なんにするー？人の金で買うアイスだし～やっぱ高いの行っちゃおうかなぁ～バーゲンとか？

男：自重しろ自重。お前なんかこれでいいだろ

女：はぁ～？バピコ？しかもあんたもしかして、半分ことか言うつもり？

男：よくわかったな

女：ちょっとー…ケチじゃない？

男：ただのダチに何でもない日にバーゲン奢るかよ

女：なによそれ。…じゃあ彼女なら？

男：彼女？

女：そう。彼女になら何奢る？

男：そりゃなんでも。バーゲンでもいいし、ソフトクリーム頼んでもいいし

女：なにそれ。贔屓じゃん

男：そりゃ贔屓すんだろ

女：あんた彼女いたっけ？

男：いたらこんなコンビニでお前とアイス選んでねぇ

女：じゃあ私にバーゲン奢りなさいよ

男：なんでだよ

女：バーゲン奢る相手いないんでしょう？奢られてあげるわよ♪

男：ほざけ。…それとも何か？お前俺の彼女になる気か？

女：え…

男：…なんだよ。黙んなよ

女：いやちょっと…予想外の提案だったので

男：突然の敬語止めれ

女：あんた、私と付き合いたいの？

男：さぁ？

女：さぁって何よ

男：お前をそういう対象で見たことねぇからわからん

女：ちょっと、私一応女なんだけど

男：そう言うお前だって…俺のこと、男として見たことある？

女：……ないわ

男：だろ？

女：……ねぇ、やっぱり…バピコ半分こする？

男：…バーゲンでもいいぞ

女：それは、どういう意味で？

男：知らん

女：なにそれ

男：…まあ、無しではないと思います

女：突然の敬語止めれ

男：オウム返しすな

女：…私も、無くはないと思います

男：突然の…って………マジ？

女：…アイス、溶ける前にあんたん家行こ？今日こそ連敗止めるわよ

男：……アイス食って、ゲームして…夏、終わるな

女：じゃあ…来月の秋祭り…一緒行く？

男：…そだな、行くか