【意味恐怖】ラフティング

やったっ!船頭さん2人とも当たりだっ!




だねっ!終わったあと番号聞いちゃう?






今日私達2人は、世界レベルの激流と言われる川でラフティングツアーに来ている。




危険なので子供は乗ることはできない。




定員は大人8人まで。




船頭さんはは当たり外れが激しいけど、今日の人はかなりのイケメンで大当たり!




テンションも上がるわね。




先月は大雨で、川が大荒れになったって聞いたけど


今日は絶好のラフティング日和楽しむわよ〜。






イケメン船頭さん二人の息のあった掛け合いと


激流のスリルで夏の川を満喫していると


少し先に同じく8人でボートに乗りながらこちらに手を振っている人達と遭遇する。






あっちの船頭さんも良い体してるねー!


ねーっ!




私達も笑顔で手を振りかえす。






「前に岩があるからちょっと右に船を傾けるよ〜」






キャ〜!


わ〜!!




「次は左だ〜!」




キャ〜!


わ〜!




先に進んでいるボートからも歓声が聞こえる。




あれ・・・


船頭さんの様子おかしくない?




心なしかボートを漕ぐペースが早くなってる気がする。




前のボート抜かそうとしてるのかな?




船はスピードを増し水しぶきをあげる。


少しずつだけど、前のボートに追いついて行く。




バシャーン!




大きな水しぶきを上げながら、前のボートを抜かした!






わー!


キャー!




私たちはそのスリルで声を上げるとともに、水がかかってしまった相手側のボートの人たちを見ると、恨めしそうな目つきでこちらを見ている。




でも、すぐに皆笑顔になっていた。






その様子は・・・






とても不気味だった。








しかし、船頭さん、どうしたんだろ。


同じラフティング仲間なのに。






ん、あれ、なんで・・・


どうしてだろう?






船頭さん・・・


船頭さん!!






「気が付かない方が良かったかもしれませんよ」

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