　舞台は、とある古都にある「古道具屋」。店主をして「懐かしいものを見つけたい方はぜひ一度お越し下さい」と声をかける、魅力的な店内だった。

　ある日、街で遊んでいた女性・光は、ふとしたきっかけから「古道具屋」に入り込む。そこで彼女が目をつけたのは、古い時計だった。彼女は、高価なブランドの時計を持っているにもかかわらず、なぜかこの古い時計に心惹かれ、購入することに決めた。

　その時計が、彼女の運命を変えることになった。ある日、彼女はデパートのエスカレーターに乗っていたところ、エスカレーター故障により、男性・大輔と接触してしまった。傷ついた彼女は、謝罪する大輔に、同じように古道具の中から見つけた腕時計を見せられる。その時計には、光が買った時計と同じデザインが刻まれていた。

　光は大輔との出会いをきっかけに、彼が働く土木現場の周りにある古道具屋やアンティークショップを訪れるようになった。そこで彼女が見つけたのは、懐かしい思い出や想い出が詰まった品々だった。

　大輔と共に、古道具を通じて過去の想い出や人生を振り返る中、2人は徐々に惹かれあっていく。しかし、大輔には交際中の彼女がいた。

　そんな中、光が入手した古い手紙が大輔の祖母からのものだと判明し、2人は祖母の思い出の品々を探す旅に出た。そして、祖母の人生にまつわる秘密を解き明かすことで、2人は互いへの想いを確かめあうことができた。

「古道具屋」で出会った2人の恋物語が、今始まる。そして、新たな顧客が訪れる度に、新たな人生が繋がっていく。