chatGPTを使って短編書いてみた

野林緑里

妹は学校へ行きたくないらしい

 学校にはたくさんの思い出がある。


 友達と遊んだこと、楽しかったクラス活動、学びに満ちた授業など、一生忘れることのない出来事がたくさんある。


 美恵子の学校は、とてもアットホームな雰囲気で、先生たちも優しくて面倒見が良い。毎日学校に行くのが楽しくて仕方がない。


 この学校を選んでほんとうによかったのだと美恵子は感じているんだけど、妹の佳菜子はそうではないらしい。


 毎日のようにため息をついては学校へ行きたくないというのだ。そういいながらも行くのだから苛められているわけでもないし、休みになると学校の友達と出かける姿も見る。


 それなのに学校へ行きたくないというのだ。


「どうしたの? なにかあった?」


 毎日のように「行きたくない」というものだから、美恵子は訪ねてみる。


「どうして行きたくないの? あの学校はすごくいいところじゃないの。先生もいいひとだし、いつも相談にのってくれるじゃないの」


 美恵子がそういうと佳菜子は「はあ? どこがよ」と顔を歪めた。どうやら佳菜子にとってはアットホームでもなんでもないらしい。


「お姉ちゃんのクラスはそうかもしれないわね。でも、私のクラスは違うわよ! 先生も最悪。なによりも歴史の授業がつまらないわ! 眠くて眠くてしかたがない。もうどうにかしてよね。まじで最悪。お姉ちゃんのアットホームな先生とかえてほしいぐらいだわ。じゃあ、行ってきまーす」


 そういうだけいって、佳菜子は明るい口調でいいながら玄関を出ていった。


 そんな佳菜子の後ろ姿を見ながら、佳菜子が勉強嫌いであることに気づいた。とくに歴史についてはテレビでそんな話が出てくるだけであくびをしてしまうほどだ。


 歴史好きな美恵子とは真逆である。


「そういうことね」


 美恵子はため息を漏らす。というか変えるもなにも歴史の先生は同じ人なのだから、クラスを変えたことで意味がない。


「それなら私たちが変わってみればいいんじゃないの。たぶん入れ替わっていることなんてだれも気づかないと思うわ」



 美恵子はそんなことを考えながらクスクスと笑った。


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