詩:ひとりぼっち
汐崎ひかり
ひとりぼっち
重たい瞼が夕陽に焦がされて
街が影に飲み込まれる前に
処刑台に響く5時のチャイム
冷たい風をあと少しうければ
波止場で身を投げる準備はできている
鳴り止む前にどうか私を見つけないで
カモメたちが沈み行く夕陽に向かって遊覧飛行
しゃがみこんで
生暖かいコンクリートに手のひらを当てると
小さな石ころで手がプチプチと痛かった
詩:ひとりぼっち 汐崎ひかり @serori_c
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