第15話

暗い会場のステージの暗幕があがる。

ステージの上には10人ほどの人間がいる。

指揮者の指揮と共に演奏が始まった。

クラシック曲からJ-popまで幅広い曲を演奏し、あっという間の2時間だった。

音に圧倒され、心が痺れた。

音楽はCDでしか聞かなかったがこれが生音かと震えが止まらなかった。

演奏終了後、エントランスには演奏を終えた咲と風磨と他の部員が並んでそれぞれ観客に挨拶をしていた。

私「凄かった!語彙が足りないから上手く伝えられないけど本当に感動した!」

咲は驚いた顔をしていたがその後ニヤッとした。

私の腕を引っ張りある男の所へ連れていかれた。

咲「モジャ部長!この子があたしが言ってた新しい部員です!」

私「へっ?」

いきなりのことで何が何だかさっぱりだった。

咲「君はいつもやりたいことを見つけるとキラキラした顔をするんだ!今回もやりたいって顔をしてるよ?どう?一緒に弾かない?」

モジャ「初対面の人の前でモジャって言うな!それで君はギターを弾きたいかい?」

私はやりたいのか?自問自答をし続けた。

咲「ねぇ?一緒に演奏しよう?大丈夫出来るよ!」

私「やれるか分かりませんが部活に入れてくださいお願いします!」

モジャ「はい、よろしくね」

最初は無理やりだったけどなんやかんやで私の入部が決まった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る