1.理不尽
「「ギィィィャァァァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
ここは砂漠。耳に勾玉のようなピアスをした少年とネコは恐竜に追いかけられていた。
「おいアサ!!!任務はビックガーデン㈱の会長のわんちゃんを探せ、だったよな?!なんで今恐竜に追いかけられてんだ?!」
「知るか!!!って、フーリ、あぶにゃい!!!」
「あぴゃ”hzg$#sy¥・・?¥g&しws、wゆj+;い!!!」
フーリはかろうじて恐竜に踏ふみつぶされるのを回避した。
目の前に大きい岩があった。フーリとアサは互いに目配せし、逆方向に走り出した。恐竜は岩に激突し、ドーンと倒れた。
「やったぜ相棒」
「いつから相棒だと錯覚した?」
アサはいつも冷たい。
「あ、いたぞ!!!あのチワワじゃね!?」
「ダックスフントとチワワを間違えるなんて相当だよフーリ」
「大体どんな飼い方したらこんな砂漠に・・・」
そんな会話をしているうちにとっとと逃げればいいものを、フーリとアサはもたついていた。
「アサも持てよ役立たず!」
「いや物理的に無理だから。ネコがイヌを運ぶのは・・・ってうわああ!!!」
フーリがアサの首ねっこをつかんで持ち上げた。
「お前人間になれるだろ、あほか」
「ハァ・・・覚えてましたか」
アサは美少女に変身した。尚ネコ耳としっぽは残ったままだ。
「お前魔獣のに変身しかできないんだからフル活用しろ」
「変身以外もできるし!!!」
そのとき、さっきの恐竜が今度は空を飛んできた。
「空飛べんのはずりいぞ!!!」
「フーリ、わかるでしょ?」
アサの目は何かを訴うったえている。
「チッ、後で晩飯おごりだぞ!俺を残して先に行け!!」
「駅前のラーメン屋で!!!」
「チャーシュー三枚のせな!!!」
アサは聞こえなかったふりをして走っていった。
「さて、絶望的な死亡フラグを立ててしまった・・・」
恐竜は火をふいてきた。
「負けるか!!!
激しい炎と龍の形をした風がぶつかった。
「おいくそ上司、起きろ!!!」
「え?」
フーリの上司、
「どうしたの?そのケガ」
「・・・ダックスフントにやられました・・・」
「・・・はあ?」
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