最南端の海で海王神は語りたい(何でだよ!2
気付いたら豪華な水色のベッドで横になっていた。
どうやら、助けられたらしい。
『やっと、目覚めたか!』
其処には赤色のたこわさにしたら美味しそうな、タコがいた!
『その食べ物を見るような目、止めろ!』
自分は、海王神だと言い張るが。
「ごめん、所詮タコはタコだわ」
冷め切った瞳で言われ、タコ海王神は傷ついたのか。
その場で暴れ始めた。
笑い飛ばせるほどに小さいが、タコ足は大きさを変えられるみたいで巨大化した足が窓を突き破っていく。
「せっかく助かったのに、分かったからイジけるのやめろー海王神!」
そう言って慰める自分、何してんだよ。
と、思いつつも。
『安心しろ〜此処は人間が立ち入ってはならぬ所だが、キミには海や水の中でも行動出来るスキルを付与しておいた』
「さっすが、海のたこわさ!」
『泣いて良い?』
冗談だと言って、必死に止めた。
面倒くさいな、この海王神!
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