竜殺しは覇剣持ちの役目じゃない専門に願いたい


「おし、準備万端!」



「少し、休みますねー!」





そう言うエダを気にせずドラゴンの群れと相対する。



近づいて噛みつこうとする最初のドラゴンの首を空中多段斬りで落とし、二体目は背後をとって特攻して来たから顔面から尻尾まで切り伏せた。

要塞の砲台近くに着地すると、三体目と四体目が左右から追い詰める形で襲って来る。

体から溢れる魔気を砲台に注ぎながら、迫り来るドラゴンの頭部二つを潰すように衝突させて粉砕する。



今のままでは勝てないと見込んだ竜のリーダーは、他を襲っていた仲間達も全て呼び寄せて空が黒く染まるほどの数で一斉に迫る。



「数の暴力とか頭悪過ぎだな、本当にドラゴンなのか?」



砲台に注いだ魔気が異質変化を起こし、自動的に魔気を発射するように改造した。



異質砲台の魔弾を援護に、ドラゴンを鮮やかに狩っていく。

その姿は鬼の如く、最弱モブ1の面影は何処にも無かった。







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