微糖
黒田那道
断片
断片/月 1
おかあさん、あのあかるいのはなーに?
あれはね、月というのよ。昼におひさまがまぶしいのとおなじように、夜にはあのお月さまがひかっているの。
へー。あの月って何でできてるの?
そうねえ。月には、ひろーい地面があって、それが光っているんだって。
へんなのー。
お月様にも、朝と夜があって、明るくなったり、暗く見えたりするのよ。毎日見てたら,わかるかもしれないけど。
へえ、おもしろいねー。あそこには行けないの?
……
おかーさん?
あ……ううん。……昔はね,何人ものひとがあそこに行って,いろんなことを調べたの.
だけど、あるとき、お月様をひとりじめしようとして、お月様が怒っちゃった。……それからは、もうだれも行こうとしないわ。
そーなんだ……。
お月様を大事にするのよ。地球もそう、誰のものでもなく,それぞれがたいせつ。それでおしまい。それだけのことよ。
わかった。
よし。難しい話はこれくらいにして,夕飯たべよっか。今日はカレーだよん。
やったぁ! すごーい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます