第5話 染みる夕陽
道の真ん中を自転車でこいでいた。
向うからおっさんが道の真ん中をこいでいる。
両者が様子を見合って動けないまま距離が縮まっていく。
そしていよいよオレはハンドルは左にきった!
するとおじさんも右、つまりオレと同じ方向にきってきたので今度はすぐさま右にきり返すとまたもや同じなのでそのまま右にグインとまげておじさんをよけて電柱と壁のあいだをすりぬけた。
どちらのせいなのか、はたまたそういう問題なのかという事を考えながら夕焼けに沈む太陽をみつめていた。
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