雨の記憶〜CAFE STORY〜

ガヒュマル

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 雨、それは大体「憂鬱」「気分が落ちる」「面倒臭い」などと言われあまりよくは言われない。

 俺もある時までは同じだった。


 その考えが変わったのは、高校2年の梅雨時期、喫茶店でアルバイトを始めて1年になろうとしている時だった。


 俺の喫茶店、雨の日はお客さんがほとんどいない。


 その中で、つい最近、雨の日だけ来てくれる女の子がいる。


 見た感じ高校生だが、うちの制服ではない。


 見た目は、まぁ物静かな感じ、背は女子にしては高めな感じはする。


 顔はすごく綺麗だなと思った。雨のせいか若干ミステリアスな雰囲気がする。


 人見知りのせいで、注文を受け、届けるだけでお客さん皆無で暇にも関わらず、会話はできていない。


 ただ、綺麗な人を静かなクラシックと雨の音が流れる神秘的な空間で眺めているだけだった。


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