みんなにナイショの恋愛模様
三毛猫みゃー
第1話 私とお兄ちゃんの関係
「お兄ちゃん一緒に寝てもいい?」
「いいよ、おいで、どうしたの怖い夢でも見た?」
私は猫の抱きまくらと共にお兄ちゃんのベットに潜り込む。私の大好きな人、でもそれは兄妹としての好きではない……と思う。
私とお兄ちゃんの間に血の繋がりはない、そしてお母さんとも私は血が繋がっていない。その事は最近知った、調べようと思ったのは友達の「
兄妹誰しもが似ているわけではないとわかっているけど、ずっと気になっていた事だった、私はお母さんともお父さんともそしてお兄ちゃんとも似ていない。
その日お母さんの部屋にこっそり忍び込んでなにかないかと探していると一枚の写真を見つけた、そこには今より若いお母さんにお父さん、それと私に似た女の人と男の人の四人が写っていた。多分この二人が私の本当の両親なのだと思った。
写真を見て私はショックを受けたかというとそうでもなかった、生みの親より育ての親と言う言葉があるように、私のお母さんは何があってもお母さんだけだから。
写真に写っている場所はお母さんが社長をしている芸能事務所のビルの前、そしてお母さんとお父さん以外の二人は見た事が無い、お父さんは私が物心付く前には亡くなっていると聞いているし仏壇に写真が飾ってある。
お父さんの名前を頼りにしてネットで調べると、私の両親であろう人はお父さんと一緒に事故で亡くなっていることがわかった。そこまでわかればなんとなく察しはつく、きっと私の両親が事故で亡くなり行き場を無くした私をお母さんは引き取ってくれたのだと。
後はまあ別に要らない気もするけど戸籍のわかる物も手に入れてみた、マイナンバーカードというものは便利だ、戸籍全部事項証明書いわゆる戸籍謄本がコンビニでも取得できるのだから。
結果は言わなくてもわかると思うけどしっかりと「養女」の文字が書かれていた、つまりは私とお兄ちゃんは血がつながっていないという事、その事はお兄ちゃんはきっと知っているのだと思う。私は今14歳お兄ちゃんは今20歳で年の差は6つになる。事故があったのは13年前で私は1歳だったみたいだけどお兄ちゃんは7歳だったのだから知らないはず無いよね。
気がつけばお兄ちゃんは眠ってしまったみたいで静かな吐息だけが聞こえる。もう、こんなにかわいい女の子が隣りにいるのに先に寝ちゃうなんて失礼だと思うよお兄ちゃん。
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