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天野さんに連れられ電車に乗って着いたのは、降りたこともない駅だった。
昔ながらの町並みで・・・
「ここって・・・」
「俺が今住んでるマンションの最寄り駅。」
「そうなんですか・・・。」
天野さんに優しく手を引かれ、駅から少し歩いた所にある少し古めのマンションに2人で入った。
部屋に入ると・・・結構古めの部屋で。
開いていない段ボールがいくつか部屋の中に積まれている。
それ以外は綺麗に整理されている1LDKの部屋。
「お前、服のサイズ・・・Mか。」
「はい・・・。」
「ブラは?Cの65?D?」
「・・・Dの65です。」
「Dの70でもいける?」
「大丈夫だと思います・・・。」
そんな会話をしながら天野さんが積まれていた段ボールを開け・・・
そこから白のお上品なブラジャーと、白い半袖のお上品なブラウスを出してきた。
「明日着てけ!!」
「ありがとうございます・・・。」
受け取ってよく見てみると・・・私でも知っている高級ブランドの下着とお洋服。
「下はねーから。
洗ってやるから先にシャワー浴びてこいよ。」
「・・・自分で洗えますので。」
色々と恥ずかしすぎてそう答えると、天野さんが面白そうに笑って洗剤やネットを渡してくれた。
洗濯機を回してからシャワーを借りると・・・
ドラッグストアでは売っていないような高そうなシャンプーとトリートメント。
それにボディソープと洗顔フォーム・・・メイク落としまである。
勿論、全てを使わせてもらい私の全身が良い香りに包まれた。
何だか気分まで上がってきて、髪の毛も身体も顔もツルツルのスベッスベ。
自然と笑顔になりお風呂場を出ると、天野さんが用意をしてくれていたであろう半袖のシャツと半ズボンが。
フワッフワで良い香りのバスタオルで身体を拭き、下着はないけれど仕方がないので半袖のシャツと半ズボンをお借りした。
私は身長が160センチちょっと。
天野さんは175センチくらいで結構差はあるのに、その半袖のシャツも半ズボンも少し大きいくらいだった。
それを着てからリビングに戻ると・・・
「下着干しといた。」
「ありがとうございます・・・。」
「ドライヤーか。」
天野さんが洗面所に入り持ってきてくれたドライヤーは、ドライヤーの値段とは思えないくらいお高い物。
勿論、これも使わせてもらったら髪の毛がサラッサラの艶々になった。
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