第18話 タンニン液の割合?
夜の鐘7つ時寸前に鞣し屋の仕事が終わった。昨日のジオルさん特性のタンニン液を作ったのは何時もよりも管理が甘くてタンニン液を樽に入れてたのを倒してしまったらしい。
通常は日中に追加のジオルさん特性のタンニン液を作るのだそうだ。
宿屋の眠る猫亭に戻ってくると、カウンターの受付が宿屋の店長に代わっていた。
丁度良いので極楽鳥の雌をインベントリから背嚢に移した後で店主に背嚢から出した極楽鳥の雌を明日の晩に料理してくれるかというと、銀貨1枚いらないかわりに調理後のアラや骨と毛を貰えないかとの事だった。
何に使うのかと聞くとアラや骨で明後日の朝用にスープを作り毛は売るのだそうだ。
いやいや、極楽鳥の毛は1匹だと銀貨1枚以上するからね!
そのことを言い、アラや骨はスープを無料で一杯貰えるなら無料で渡すし。そのスープを水筒の容器ごと多く入れて無料でくれるのだったら毛も差し上げると言うと、商談は
食堂に行くと給仕から夕食を魚か肉にするのか聞かれたので、今日は何かと聞くと魚は塩のよく効いた焼き魚にスープ、肉は一角兎のステーキにスープだと言うので肉を頼んだ。なかなか美味しかった。
テーブルが少し汚れていたのでクリーンをかけると、そこだけ綺麗になりすぎた。
店主に事情を話して謝ると機能に問題は無いが見栄えが悪いのでこのテーブルにクリーンをかけて欲しいとの事だったのでクリーンをかけて1テーブルだけ新品状態の様に綺麗になった。
部屋に戻ると自分にクリーンをかけて綺麗になる。島の館にテレポートで戻り自分相手の訓練と魔道具作成の練習をして宿の部屋に戻ってきて歯を磨いて寝間着に着替えてベットで目覚まし時計をセットすると朝が早いのでもう寝る。
◇
何時もの朝のルーチンをすませて宿を出る。これから行くのは冒険者ギルドではなく西門だ。西門までテレポートで短縮する。
何時ものルーチンで門を潜り、小マップで極楽鳥を探して3羽を何時もの様に狩り、何時もの処理をしてインベントリに入れる。
この後小マップで一角兎を探して9羽狩り、
西門にテレポートで戻り、何時もの手続きをして門の中に入り冒険者ギルドへ行く。
何時ものごとく冒険者ギルドの買い取りカウンターに行き、一角兎3羽と極楽鳥の雌を1羽査定に出す。
昨日、大声を出した後で絞られたのか今日は大声を出す事は無く査定を始める。
「今日も極楽鳥を仕留めたのかよ。雌だから羽根の部分の買取額は下がるが肉は雌の方が美味しい分上がるから同じような金額になるんだよな。
それにしても、一角兎3羽と極楽鳥の状態は何時もの如く極上だな!」
結局査定は一角兎3羽で銀貨1枚と銅貨56枚、極楽鳥金貨5枚になった。
木のプレート2枚を貰う。
「2枚?」
「依頼が一角兎3羽と極楽鳥で2回分だからな」
「へぇ、了解。ありがとう」
受付カウンターに木のプレートを2枚とも持って行って、手続きをして貰う。
手続きが終わると今日は依頼版に張り出されるのを待たずに常設依頼で良さそうな物が無いかを調べる。
う~ん、無いなぁ。
ジオルさんの所に行くには早すぎるし、今日は島に戻って自分相手の稽古と魔道具作成の練習をしてからジオルさんの鞣し屋に行く。
「今日も来たのかい。あんたも物好きだね!」
「ええ!ジオルさんの鞣しの技術を手に入れたいですから!」
「そう言って、あんたはもう一人前になってるじゃ無いか」
「ジオルさんには負けていますのでまだまだですよ。それにジオルさんの特性タンニン液のジオ液とオル液とキオ液とヌル液の割合も知りたいですしね!ですので今日はタンニン液作りに挑戦させて下さい!」
「はぁ、あんたの熱意にゃ負けるよ。好きにしな!タンニン液が出来たらジオ液とオル液のキオ液とヌル液の割合も教えてあげるよ」
「やった!ありがとうございます」
ジオルさんの許可が下りたので作業所の中でジオ液とオル液、キオ液、ヌル液を2つ合計5つ作っていく。と言ってもジオ液はジオの木を入れた鍋にコナの実を砕いて粉末にしたコナの粉末と水を入れて煮込むだけ。
オル液はジオの木をオルの実に変えただけ、キオ液やヌル液も同じ様な物なので8時間温度の調整等をしてこの5つを見張っていれば良いのだ。
といっても、その火加減が難しいのだが・・・・・・。
この工程とこれからの工程の映像と音を覚えておく。
と言っても一人で見張るのはなかなか難しく誰かしら様子見がてら手伝ってくれるが・・・・・・。
何とか8時間経過して5つの大きな鍋を各色に染まった
これは、一人では出来ないので何人かに手伝って貰いながら作業する。
漉したした各液体を視た。どれも極上品というのが分かった。疲れたので少し休憩すると言って人が居なくなるのを待ってから、各液体が入った大きな鍋を5つインベントリに入れてコピーしたのを元の場所に戻した。インベントリでの時間は1分で1日として1分経過後に時間停止に切り替えた。
大鍋の中身等を片付けてジオルさんからジオ液とオル液のキオ液とヌル液の割合を教えて貰った?
?なのは色の三原色で染める色を決めているという事なので決まった割合は存在しない事や、ヌルの液は色が付かなくて素材そのままで鞣す事が出来ると言う事だったからだ。
ここまでの作業を覚えておく事にした。
余った時間は何時もの作業を手伝った。
そうこうしている内に夜の鐘7つが鳴ったので帰る事になった。
◇
宿に帰ると極楽鳥の料理が待っていた。運んできた給仕を皆が見て、俺の咳に運ばれると凝視された。衆人環視の下食べてみると、今までに味わった事の無い美味しさだった。
「
極楽鳥の料理は言葉なんかで表せる様な物じゃ無かった!
衆人の中には同じ料理を注文しようとして持ち込みなので出来ないと断られている人達も大勢いた。
衆人は暴動が起きそうなぐらいの視線で凝視してきたが、構った物かこの料理は俺の物だ!
美味しい夕食後に部屋に行き、しばし極楽鳥の料理の余韻にふける。
暫くして部屋に鍵を掛けたら島の館にテレポートで飛ぶ。
そこで自分相手の訓練と魔道具の練習を何時ものごとくする。
久しぶりに風呂に入りたかったので部屋の風呂を沸かせて入る前に衣服にクリーンをかけて綺麗にしておく。
用事が済んだのでお風呂に入る。久しぶりのお風呂はとても気持ちが良かった。
風呂から出るとクリーンで綺麗にした服をインベントリに入れて寝間着に着替えて宿屋の自分の部屋に戻る。
そして
◇
こうした日々を過ごしていると、セポタの町に足を踏みいれてから6日後にジオルさんに明日は来れない事を伝えた。病院の日なので、一旦、管理者監督の下で日本に帰るのだ。
宿屋に戻ると領主から使者が来ていないとなると伝言を伝えて帰ったそうだ。
伝言は"朝の朝の鐘7つ時に迎えに来るので船で船長に渡したのと同じタオルをあるだけ持って来てくれ"との事だった。
翌日の朝、極楽鳥のスープを飲み感動した。そしてそのスープを水筒に入れて渡してくれた。
伝言通り朝の鐘7つ時に領主の使者の馬車が来たので背嚢一杯に入れたタオルを持って馬車に乗り、領主の館に連れて行ってもらう。
領主の館は島の館よりも小さかった。そのお陰で緊張せずにすんだ。緊張したら吃音が出てくる時があるから大変なんだよ!
館の控え室に案内されてから約30分後に面会が叶った。
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