第2話 淺知恵

 美少女から貰った紙にシャープぺんで書いたのは以下の通りだった。


・前に言った事以外では以下の通りの異能が欲しい。

・異能は全て自分で完全にコントロールできる事。

・俺に絶対の忠誠を誓う一騎当万いっきとうまんが1万人、一騎当十万いっきとうじゅうまんが千人、一騎当百万いっきとうひゃくまんが百人欲しい。もちろん俺と同じ地球と異世界の知識と経験とインベントリを持って。

・上記の人を何時までも養えるだけの飲食物に世の中の物全てが入った道具や武器等できれば地球の銃火器や乗り物も。

・無限に出てくる種類別のかね

・万能の天才の才能。

・努力等を続けられる強い精神性。

・努力が必ず報われるようにして欲しい。

・よくある鑑定に似た人や物を才能や価値を来歴も含めて詳細に見る事ができる力。

・テレパシーで人の心を読めたり、願えば双方向で口に出さずに会話できる力。

・世界に並ぶものの居ない身体能力と頭脳及び武力と知識、魔法、狩猟、盗賊、生産の力。

・回復・治療能力。人を病や傷等の原因を取り除いた後で回復・治療する。瀕死の人もすぐ元気になるし、心肺停止後十数分なら生き返す事ができる力。

・インベントリ内で物を個別に時間調整(デフォルトでは時間停止)、複製、消去、解体でき、その元となる物は消去できないように固定する力。

・インベントリは生き物の出し入れ自由でインベントリ内は自動仕分けしてくれる力。

・奴隷にされたり差別されないように年齢や肌と頭の色や顔の形で周囲の人の違和感を無くしてくれるような力

・自動で自分を中心に半径10kmの小地図を作成してくれ、その中の物体を敵・味方・中立等識別してくれる力(拡大縮小詳細検索機能付き)。

・世界地図機能(自分の居場所やマーキング機能及び拡大縮小その他の機能付き)

・オートナビゲーション機能。

・異世界に行った時に裸じゃなく衣服やタオルや武器・防具・背嚢はいのうの中に道具類等、数セットを身につけたり背嚢に入っていたりして持っている事。

・危険の無い所で野宿等できる事。

・死にかけてもすぐ再生して生きる事ができる再生力。

・綺麗で美味しい安全な水生成。

・各種耐性をカンストしている事。特に即死耐性は重要!

・衰えない身体。

・異世界に行く場合は最初の場所は安全な場所にしてくれる事。

念動力ねんどうりょく

・テレポート(テレポートした時と現れた時とで人の目に付かない&カメラ等にも写らない)

・契約(ギアス)

・地球の物資が欲しい。

・千里眼

・予知能力

・若返りや老化の薬を念じて作成できる(1年毎と10年毎の2種類)

・ムダ毛を無くす力。

・禿げを治療する力。

・幾ら食べても太らない体。

・覚えておきたい映像や出来事を自分で選択してそのまま記憶できる力。

・脂肪や体重・体型を他人も含めてコントロールできる力。

・カンストの誘導

・カンストの偽装

・カンストの暗視

・カンストの豪運


こんなところかな。

俺は美少女に見せると眉間に皺を寄せて言ってきた。


「食料や水等の物資はインベントリに入れておいて一定量毎日作成されるようにしておけば大丈夫よね。

 汚物関係は生活魔法のクリーンですむわね。一応、トイレットペーパーも物資に入れておくか~。

 水は綺麗で美味しい安全な水となると結構候補が少ないわね。それらをモデルにして作り出してもらう事にしようっと。

 快適なベットとかエアコンとかは管理者目線で使い捨ての異空間のワールド世界を作ってそこに屋敷を建てる異能を作る事で対処できる・・・・・・かな?

 それだったらネットは此方から検索やクリック等以外はできなくする事にして、検索した情報等を見るだけなら可能性はあるわね。でも、そうすると屋敷から出なくなりそうだからネットは時間制限がいるかな?

 そうだ!地球世界関連での報酬は向こうの管理人に聞いてみないと分からないわ。・・・・・・ちょっと連絡メール取ってみるわね」


そう言うと美少女は端末?を取り出して何か操作を始めた。

メールしているのだろうか?

と言うか、・・・・・・メールって神様関連の人も使うんだ。

端末を操作し終わった後、また要望の書いた紙を見ながら此方に話している。


「不老長寿はいけるけど無事息災ぶじそくさいはあなたの行動次第って所もあるから無病息災むびょうそくさいに異能でもあった全存在の上を行く身体を最高の物にする事で対応可能?

 若返りは向こうで成人を済ませた15歳くらいにしとけば良いかな。異世界移動アイテムは此方から先に言ってるから大丈夫だし。

 寄生虫関係は異能の回復・治癒に寄生虫もその卵も含めて殺して体外に排出し、しばらくの間は寄生虫を受け付けなくするようにしてそれを繰り返してもらえればOKかな。

 言語関係は元から付けるつもりだったし、魔法は魔力を異世界の最大魔力を持つ存在の100倍にしとけば良いか。

 予知能力は未来は分岐するので正確には無理だけど、一番可能性の高い未来なら可能だから、一応2番目に可能性の高い未来もあわせて視えれば良いかな。

 1万人等の人関係は現状で人を行き成り造り出す事になるから無理だね。でも、ホムンクルスなら可能。ホムンクルスって言っても人と変わんないし子供も出来るし、死期を悟ったら自分の複製を作るからお得だよ?

 それにしても欲望だらけって感じだけど、その他の要望は仕方が無いので今回のみって事でOKするわ」


・・・・・・要望が通ってしまっただと!

嫌、これは確か試しだったはず!

それに地球世界の管理者の許可もまだだし!

その時、ピコンと言う音が美少女の端末から鳴った。


「あ、向こうからの返信だ。銃火器や乗り物以外はそれで良いです。対応致します。だってさ」


マジか!そこはごねる所だろう!・・・・・・いや、確か試しだったから未だ間に合う!


「確か試しって事でしたよね。それに地球の銃火器や乗り物無いし」

「そうだけど、こんなチャンス二度と無いよ!即決するべきだよ!!」

「う~ん、試しだって話だったし・・・・・・地球の銃火器や乗り物ないし」

「・・・・・・それじゃぁ、試しに異世界に行ってみない?

 不満があれば異空間のワールド世界で要望の追加や地球に戻れるかもしれないしさ!」


この時の俺は酔ってる内は大事な判断をしちゃ駄目だという事を忘れていた。

酔いが残っていた所為で忘れていたのかもしれないが、ついこう言ってしまった。


「・・・・・・そうだな、15歳に若返るのだったら不老長寿の不老を二十歳まで待ってくれるのなら試しに行ってみるのも良いかな。駄目なら戻れば良いんだし」

「決まりだね!それじゃぁ、いってらっしゃ~い!!」


・・・・・・俺が正常に戻ってという罠に気がついたのは異世界で目を覚ましてからだった。

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