Replica-復讐計画は美少女転校生によって狂い始める-
麻田ゆま
プロローグ
『17歳の少年が、クラスメイト3人に毒を飲ませた事件で……』
テレビの向こうで、感情の無い声が響く。
『少年は、自分を虐めた奴らに仕返しがしたかった、と容疑を認めており……』
アナウンサーらしき人が、専門家だかなんだか知らない人に意見を求めたところで、
少年はテレビの電源を切った。
外が騒がしい。本当にうるさいやつらだ。死ねばいいのに。
「テレビからじゃあ、何にも伝わって来ないモンだなあ……」
リモコンをソファに放り投げる。裏返りながら寝っ転がるそれを睨んだ。
犠牲者が3人だって言うんだから、嘘だよね。
自嘲気味に苦笑する。鞄を肩にひっかけて、玄関に向かった。
――犠牲者は増えるよ。
少年は、覚悟を決めてドアノブに手をかけた。
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