詩 なぜかすぐとけるバター

仲仁へび(旧:離久)

詩 なぜかすぐとけるバター



 バターがとける

 とてもとける


 すごくとける

 勢いよくとける


 どうしてこんなに とけてしまうの?

 不思議なくらいに とけてしまうの?


 バターがとける またとける

 容赦ないくらい とけていく


 いっそ瞬間蒸発している

 なぜこんなことに なってるのだろう


 バターはとける

 どれだけ追加 したとしても

 なぜだか勢い おさまらない

 次も次もと とけていく


 バターはとける

 どんどんとける

 なぜか分からないけど

 今回も



「ストーリー」


 おっす、おいら食パン。

 心の熱い、食パンの中の食パンっす。

 おいらの美味さで、人の心をつかんで離さないっすよ。

 うおおおおおお!

 えっ、おいらが心意気を燃やしすぎたせいで、パンにのせたバターが広げる間もなくとけてしまう?


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