第33話 貴重な諜報員
小者はくどくど弁解するものだが、ネゴロ伯爵は変に弁解せず今後の行動を見ろって、一族に自信を持っているようだね、慎重なカンミも納得した様です。
豪華な元ミスダ邸、現僕の出城って事になってるけど、実質コム村の9人の居城でコムラ村長が『コムラ砦町』の町長に就任、代理城主になってもらってます。
タキさんが準備してくれた会議室で、ネゴロ伯爵と眷族アルカード、カーミラ、ミラにアルの5人から、聴取して居ます。
お飾り的に僕も出席してますが、カンミとビオラが事情聴取して居ます。
僕の眷族ってこの二人しか居ないんだよね。
サテラとフラネはカンミの眷族、僕の孫?
ビオラに至っては、眷族が2000以上になってる、これも僕の孫?
ボンヤリ考えている内に話は進んでいるようです。
「アラン様! ネゴロ一族は諜報活動に長けて居るようです」
「アラン様の事を、アラン様本人より熟知されてますね!」
(何の事? 聞いて無かったとか言えないよ……)
無難だろうと思い、無言で頷いて置いた。
「始祖皇帝は、黒目黒髪で血を好まずエナジードレイン、エナジーを直接摂取し空を飛んだって、アラン様その者ですね!」
(えぇ? 始祖皇帝ってそんなバンパイアだったの?)
「アラン様を始祖皇帝様と確信を持って、ネゴロ伯爵に一族がアラン様の配下に成るべく、バンパイアの国から逃亡して来たって、良い判断と思います!」
(成る程! こんな話を聞くと、カンミにビオラはネゴロ伯爵に好感持つよね!)
「僕はネゴロ伯爵に会って、即信用置ける者と感じたよ」
「「流石アラン様!!」」
(嘘も方便調子に乗って置け!!)
「ネゴロ一族には、バンパイアや人間達の同行を諜報して貰いたい! 出来るな?」
「はい! アラン皇帝様! 喜んで一族諜報収集に励み、お役に立ちます!!」
(僕って結構いい加減? でもネゴロ伯爵や一族が好意を持ってくれて、上々の結果だよ! 貴重な諜報員が配下に加わった!)
「一族の10人を派遣します!」
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