仮想戦記は難しくない! =楽しい世界の造り方=

城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」で宜しく

Lektion00:序文 ~挨拶に代えて~

はーい皆の衆、えねこである。別に「常識の範囲内なら」どう呼んでもらっても構わないが、一応インターネットでは、特にwebNOVEL界隈に於いてはプラトー教の洗礼名魔法陣グルグルファン界での通り名である「えねこ」と自称するようにしている。

そもそも、仮想戦記と書くと難しそうなイメージがあるが、決してそこまで難しいものではない。無論、基礎的な歴史的知識などは必要になってくるが、そんなものはその辺の教科書や参考書、あるいは文庫本や新書程度の知識で構わない。どうせ、仮想戦記を書く以上、歴史的事実をひん曲げるんだから歴史的事実を交えた歴史小説を書くのよりはかなり難度は低い。何せ、今から我々が記すのは仮想の歴史、つまりは事実に基づかない並行世界の歴史なのだから、何かあったらその並行世界では事実であるということにすれば良い。

さて、では仮想戦記は何が楽で何がしんどいのか。いかに纏めておいた。


楽な面

・世界観や地理的要件、極論物理現象は地球と同一であるため設定の手間が省ける

・歴史を扱っていると多少は格調高く見えるため、ある意味有利

・歴史的人物を巧みに扱えば、キャラクターの描写の手間すら省ける

・扱った歴史的事件へのフラストレーションを持っている人間が多ければ多いほど、売れやすい

・いざ歴史的事実と矛盾が発生しても、仮想史であると逃げを打てる

などなど


しんどい面

・魔法や魔物、妖怪などといった非物理的存在の登場には工夫を要する

・面倒くさい史実を殴る棒にした事大主義者の尋問を躱す必要が存在する

・戦後史を扱う場合、現実問題なので肖像権や氏名権などの面倒くさい事情が存在する

などなど


まあ、要するに設定などを考えるよりも手っ取り早く書いてみたいという方にとっては、仮想歴史の方がおすすめである。逆に、世界観や魔法体系、登場人物などを詳細に練り上げるタイプの方はファンタジーの方が向いてるんじゃないかな。

今回は、仮想戦記講座なので、仮想戦記を書きたいという方向けの文章で纏めてある。無論それは、仮想戦記に興味があったり、どうやったら書きやすいのか、ということに終始する。

それでは、前置きここまで。次回から本題に入ろう。

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