明日、世界が滅亡するとしたら
進藤路夢
明日、世界が滅亡するとしたら
「明日、世界が滅亡するとしたら、どうする?」
くそみたいな質問を隣の席の彼氏らしき男がした。
「ええ、決まってるでしょ」
負け惜しみではないが、可愛くない彼女とおぼしき女がクネクネ答える。
「ドラクエ最後までやる」
「やっぱりかぁ! 最後の剣が獲れないのよ」
そっち? もっとエロイ展開かと思ったわ。
「でも、本当はもっとある~~」
おいおいおい
期待してたけど、真っ昼間のカフェできたねぇ。
「ああ、あれか」
彼氏もやっと気づいたみたいだ。
「FF2周目」
「確かに~、あれやり直さないと、滅亡出来ないわ」
ちがうーー
頼む!
愛し合ってくれ!!
最後だよ、最後、明日最後なんだよ?
ええ? おい!
「なんか、明日滅亡って言っても、楽しみはあるね」
「そだな、お前とだったら、別になんでもいいわ」
・・・
・・・
・・・
なんか、ゴメン。
明日、世界が滅亡するとしたら 進藤路夢 @niseuxenntu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます