第4話 方向
何をすべきか?ターニングポイントを見逃すな!
ってことだろうな。
【涼、売り切れちゃうよ】
友達が迎えに来た。今日は金曜日。特別な何かあったかな?
【急げー、もうみんな行ってる!】
模型店!懐かしいなー。そうか!ガンプラだ。
火曜日と金曜日が入荷日だった。
とりあえず何でもいいや、手に取ることすら
難しい、凄いなガンプラ。
【買えたなー、奇跡だ】
【そんな手に入らないのか、いつも】
【何言ってんだ、大丈夫か?】
【人気あったのは覚えてけどさ】
【お前、未来人みたいなこと言うなー、ガンプラ欲しさに授業早く終わらせろって言うヤツが】
思い出した、そうだ。授業延長する先生に言ったことある。火曜日、金曜日に。怒られたなー。
とりあえず今回の出来事はターニングポイントでは無さそうだ。こんなのターニングポイントなら面倒で仕方ないからな。人ではないし、重要な感じもしないからな。
流されるようにしていれば、案外楽に戻れるかもな。
だいたい覚えているはず、重要なことは。
【こんにちは、次にターニングポイント迎えますので警告に来ました】
【ユキ、もうターニングポイント?】
【あなたは好きな女のコに告白します。そこで付き合うことは出来ません、その条件を変えないでください】
【大丈夫、上手く行くわけない、忘れたい過去だからさ】
思い出させてくれるなよなー、情けない過去だぞ。
手紙渡して、返事もらえず、早く卒業したかったことを覚えている。今思えばなぜあんなことしたのか恥ずかしく、やりきれない過去の過ちだ。
そうだ、告白しなければいいんだ。楽勝!
惨めな思い出もなくなる。簡単なことだな。
こんなふうにしていけばいいんだな。
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