転生受験生と見習い魔法使いの異世界冒険物語

マリン

第1話 落ちこぼれ 

堀川佑哉は、医学部を目指して受験勉強をしていた。

代々家族で病院を経営している堀川家の人間の為、期待されていたが、高校3年の1学期期末テストで特進クラス最下位の成績を取ってしまった。


クラスメイトA「良かった俺、勉強してて」

クラスメイトB「誰かさんは落ちるらしいが俺らはセーフだな」


特進クラスの友人からもバカにされてしまい、帰路につく。


悠哉「ただいま」

兄「おかえり、塾は?」

悠哉「参考書忘れたから」

兄「期末テストどうだったんだ?」

悠哉「兄さんには関係ないよ、いってきます」


兄は医学部の大学生で優秀な成績を修めていた。

決して、テスト勉強をサボったわけではなかった。

自分なりに努力した結果、成績に反映されなかっただけのことだ。

医者には兄がなれば、いい。

むしろ、自分は生まれて来なかったほうが良かったのではと考えながら悠哉は信号待ちをしていた。


青信号になり、渡ろうとすると大型トラックが突っ込んで来た。


これで、受験から解放される。

悠哉は安心したように息を引き取った。

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