第2話

は?



私は完全にフリーズしてしまった。口をあんぐりと開けたまま止まってしまったので、彼は笑い出した。私が間抜けな顔をしていたからだ。

かれは、私を嘲笑うかのように、



「急にそんなこと言われてもびっくりするよね。最近、流行ってるでしょ。カップルYouTube。やってみたいんだよね。今までと違う層を顧客にできるから。」




やっぱりこいつは腹黒いやつだったと考えながら、私は軽く相槌を打ち、話し始めた。




「私もまだフォロワーが欲しいからいいけど、具体的にどうするかとか、そもそも私彼氏作る気ないんだけど。」



と軽くあしらった。私は、別に今彼氏が欲しいわけではないし、スキャンダルになれば、私はすぐきえる。私の代わりはたくさんいるからだ。可愛くなるために整形したり、メイクを勉強したり、動画の前で可愛く踊ってら女の子なんてたくさんいるからだ。





私がこれからまだ続けるには新しい挑戦があるが、危険を犯すより現状維持がいい。




「わざわざ嘘をついてフォロワーを裏切ることは面倒だわ」




私はそう言って教室を後にした。




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